夏はアイスで
みんな大好き、アイスコーヒー
いよいよ夏本番。アイスコーヒーが美味しい季節がやって来ました。
日本では年間を通じてアイスコーヒーを販売していますので、いつでも飲むことができますが、この季節に飲むアイスコーヒーは格別です。
炭酸飲料の清涼感も魅力ですが、あのほろ苦さは癖になりますよね。
先日、ファストフード店で小学生ぐらいの年齢の子どもがアイスコーヒーをオーダーしているのを見かけました。
幼くしてコーヒーの味がわかるということでしょうか。クールだなあと思いました。
アイスコーヒーの発祥は日本
アイスコーヒーの発祥は日本であることは意外に知られていません。
大正時代の日本人がコーヒーを冷やして飲むという方法を考えだしたといわれています。
当時は「冷やしコーヒー」と呼んでいたそうです。
飲み物を冷やす、という発想は当時の日本以外の国では一般的ではありませんでした。
これは衛生面が大きく影響しています。火を通さない飲み物は衛生面に問題があると考えられていたからです。
いっぽう日本では「冷やす」という文化が一般的でした。
スイカや野菜を川で冷やして食すのはあたりまえに行われていましたし、井戸水も火を通さずにそのまま飲んでいました。
冷やしコーヒー誕生の裏にはこのような「冷やし文化」が大きく影響していたのでしょう。
海外でアイスコーヒーは通用しない
海外でアイスコーヒーをオーダーすると…
アイスコーヒーは海外でも通用するのでしょうか?
まず、アメリカでアイスコーヒーを注文すると、見かけは日本のものと同じですが、味が薄いそうです。
これは普通の(温かい)コーヒーに氷を入れて冷やしただけだからです。
日本のようにアイス用のコーヒーというものが無いのです。
コーヒーといえば温かいもの、冷たいコーヒーが飲みたいというのなら、氷を入れて冷やしてあげます、ということなのでしょうか?
オーストラリアでアイスコーヒーを注文すると、生クリームやアイスをトッピングしたパフェのようなものが出てくるそうです。
さらにヨーロッパでは、アイスコーヒーという言葉すら理解してもらえないようで、
「コーヒーを氷入りで」
とオーダーしなければならないらしい。
しかも、運ばれてくるのはホットコーヒーと氷の入った空のグラスなのだとか。
日本のような冷やしたコーヒーというものは、海外ではなかなかお目にかかれないというのが実情のようです。
「冷やしコーヒー」が徐々に認知されつつある。
海外では
「コーヒーはホットが基本」
という前提があるようです。
改めてアイスコーヒーは日本で生まれ、日本で発展してきた独自のジャンルなのだということが分かります。
しかしこの状況も少しずつではありますが変化しています。
スターバックスコーヒーなどの人気コーヒーショップがきっかけとなって、海外でも日本と同じアイスコーヒーが飲める環境が広がりつつあるのです。
「冷やす」という日本独自の文化が生み出したアイスコーヒーが世界に認められつつある、日本が世界に誇ることができるのは技術だけではなかったことが、ちょっと誇らしかったりしませんか?
まさケロンはアイスコーヒーのブラックが大好きなんだけど、海外じゃ珍しいことだったんだね~。