ペットボトルのビールが登場
炭酸ガスの遮断率がアップ
キリンビールが通販用として、
「ペットボトル入りのビール」
を販売することを発表しました。
そういえばペットボトルのビールってありそうでなかったです。
このニュース、とても話題になっているのですが、そんなにスゴイことなのでしょうか?
いままでビールの容器として、ペットボトルが採用されなかったのは、二酸化炭素が逃げてしまうからです。
簡単に言ってしまえば
「気が抜けてしまう」
のです。
でもペットボトルの炭酸飲料はふつうに販売れていますよね。
気が抜けてしまうのは炭酸飲料も同じなのではないでしょうか?
調べたところ、ビールに含まれる炭酸は炭酸飲料の半分ぐらいの量なのだそうで、すこしでも炭酸が抜けてしまうと味に影響を与えてしまうとのこと。
今回ビールの容器として採用されたペットボトルは
「ハイバリアペットボトル」
といって、通常のものと比べて炭酸が逃げにくい性質をもっています。
遮断率は従来のものと比較して約7倍だというのだからまさに「ハイバリア」ですね。
環境にも配慮されている
実は「ビールのペットボトル化」は今回が初めてではありません。
約10年前に大手ビールメーカーが販売寸前までこぎつけたのですが、
ことを理由に環境保護団体から抗議を受け、販売を中止するに至ったという経緯があります。
今回の「ハイバリアペットボトル」は「ペットボトルリサイクル推進協議会」のガイドラインをクリアしているとのことなので、環境にも配慮されているのです。
ペットボトルの豆知識
「ペット」の由来
ペットボトル入りのビールが登場したことで、さらに身近になったペットボトルですが、ここでペットボトルにまつわる豆知識をいくつか紹介しましょう。
まずペットボトルの「ペット」について。
筆者は
「ペットのようにいつも一緒にいられるボトル」
という意味だと勝手に解釈していましたが、これは違います。
材料が
「PET樹脂」
だからです。
PETとは
「PolyEthylene Terephthalate(ポリエチレンテレフタレート)」
の略です。
中に詰めるものによって種類が異なる
ペットボトルの種類や性質は、中に詰めるものによって多少の差があります。
炭酸飲料の場合
炭酸飲料の場合は、円筒状の丸みを帯びた形をしています。
これは
「炭酸ガスの内圧に耐えるため」
です。丸みが多いほうが圧力を逃がしやすいとのこと。
お茶やスポーツドリンク、果汁飲料の場合
一方、お茶やスポーツドリンク、果汁飲料などのペットボトルに求められるのは
「耐熱性」
です。
これらの飲料は炭酸飲料と違って内圧は発生しませんが、充填時は高温のため、ペットボトルの飲み口に当たる部分を白く結晶化させて耐熱性を持たせているのです。
またこのタイプは側面に、溝を用いた「デコボコ」があるのが大きな特徴です。
充填時は高温だった内容物が冷却されると体積が縮んで減圧します。
このときに容器が変形しないように「デコボコ」がつけてあるというわけです。
まさケロンは缶ビールあけたときの「プシュッ」って音が好きなんだよね。ペットボトルはどんな音がするのかな〜。