生活の豆知識

意外に短命?! アレやコレ、身近なモノの平均寿命を考えてみた。

Written by 言祝(kotoho)

形あるもの、いつかは壊れる

靴に穴が空きました

筆者は、ほぼ毎日靴を磨いています。たとえどんなに忙しくとも欠かしたことはありません。丁寧にブラシをかけて、ピカピカになるまで磨きあげます。この習慣、かれこれ一年以上続いているんですよ。

きっかけは、ある自己啓発本。靴は毎日、自分を支えて頑張ってくれているのだから、感謝の気持ちを込めて磨きなさい、と書いてあったので、さっそく実践してみたわけです。最初は正直面倒でしたが、習慣化してくるとこれがなかなか良い感じで、靴磨きをしないとなんとなく気持ちの悪い気がするようになったのでした。

靴が「ありがとうな」と言ってくれている気がして「いえ、こちらこそ感謝しています」などとゴシゴシとブラシをかける手に力が入ったりするのです。

いつしか筆者は、

「この靴との関係が一生続けばいいな」

などと本気で思うようになっていました。

ところがつい最近。この靴に穴が空いてしまったのです。合皮だったのですが、履き皺のところが裂けて、ぱっくりと開いてしまいました。とても悲しかったです。正直失恋したのと同等、いやそれ以上のダメージを受けました。



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どんなモノにも寿命はある

パートナーともいえる靴に穴が空いてしまって、筆者はかなりへこんだけれど、思えばどんなモノにも寿命があります。大げさですが、人間にだって寿命があるのです。永遠に生きるなんてありえない。

そこで、身近なものの平均寿命を調べてみることにしました。普段よく使っているアレが意外に短命だったりすることが分かりましたよ。さっそく見ていくことにしましょう。

まずは箸です。乱暴な言い方ですが、結局は木の棒なのですから、壊れようがないと考えがちです。じっさいのところ、箸なんてそう簡単に買い替えるようなものではないですよね。

折れてしまった場合は別ですが、流行に左右されるようなものでもないし、大切に使えば一生もつのではないかとさえ思えてしまいますが、じつは平均的な箸の寿命は、

『一年』

なのだそうです。

一年ぐらいをめどに劣化してしまうそうなんですね。二本の棒なのに、どこがどのように劣化して、使えなくなってしまうのでしょうか?

ポイントは「塗り」にあります。

一般的な箸は、表面をコーティングする目的で「塗り」が施してあります。高級なものであれば「漆塗り」、標準的なタイプであれば「ウレタン塗装」などが挙げられます。「塗り」の目的は耐久性を増すため。

でも時間の経過とともに「塗り」が剥がれていってしまうんです。剥がれるとそこから水分などが侵食し、カビなどの原因となりえます。この「塗り」が剥がれやすくなるのが一年なのだそうです。

もちろん、これは平均寿命であり、大切につかえば一年以上使用できます。長持ちさせるポイントは、

  • 使用したら、水につけておいたりせず、すぐに洗う。
  • 食洗器は使わない。

水につけっぱなしにしておくと、水分を吸って膨張してしまい、それが「塗り」に悪影響を与えるのだそうです。食洗器も同様に「塗り」にダメージを与えてしまうそうですよ。

歯ブラシ

歯ブラシの買い替え時期は、

『毛先が広がったとき』

といわれています。

毛先が広がる時期ですが、磨き方や頻度によって左右されますので、およそ一か月~三か月ぐらいの範囲でしょうか? しかし歯科医師などの専門家によれば、歯ブラシのベストな買い替え時期は毛先が広がっていようがいまいが関係なく、二週間程度なのだそうです。

これを越えて使い続けると、歯垢などの除去能力が低下してしまうらしいですよ。とはいえ、二週間はあまりにも短命過ぎますよね。そうなると、やはり一か月で買い替えるのがベストといえるのではないでしょうか。

ちなみに使用後は水気をよく切って、ブラシの部分を上にして保管すると、長持ちするのだとか。

お札

最後にお札の寿命を見てみましょう。お札といえど紙ですので、意外に寿命は短いです。一万円札で4~5年、五千円、千円札は1~2年程度なのだそうですよ。一万円に比べて、五千円や千円札は使用頻度が高く、傷みやすいため短命なのだとのことです。

お札の寿命は日本銀行が判断します。まだ使用できるかどうかを汚損度や破損の具合によって判断し、NGとなった場合は、復元できないサイズに裁断処理されます。お札を長持ちさせる方法は…残念ながら、ありません。

まさケロンのひとこと

お札の寿命が思ったよりも短くてびっくりした!汚れてるお札があんまり出まわらないのは、まぁまぁな頻度で処理されてるからだったんだね~。

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筆者情報

言祝(kotoho)

映画オタク。日課は読書。最近は料理にハマっています。座右の銘は「好奇心を失ったら、そこで終わり」