6月生まれ 育児・子育て

6月生まれの子の名前/月の名前と季節感のズレに注意しよう

Written by すずき大和

赤ちゃんの名づけというと、時代によって読み方の傾向に流行りはありますが、漢字の選び方は、昔からあまり変わっていないようです。季節感を反映した名前、というのは定番で、和名の月の名称から字を取る人は、結構たくさんいます。

6月は日本の暦では

「水無月(みなづき)」

といいます。が、

「水無子(みなこ)ちゃん」
「水無生(みなお)ちゃん」

は、「やよいちゃん」「さつきちゃん」などに比べると、そんなにはいなそうです。

ところで、日本語には、

“季節を表す表現が多言語に比べ非常にたくさんある!”

という特徴があります。月の異名も多く、どの月にも20や30の呼び名がついています。

6月生まれの子には、6月の異名から字を取るパターンが多いそうです。

例えば、葵の花の季節なので「葵月」という呼び名があります。お近くに「葵さん」がいたら、もしかしたら6月生まれかもしれません。



スポンサーリンク

月の名称と季節感

水無月はどうして水無月?

水無月の「無」は「な」という読みを表し、「な」は「の」の意味です。つまり

“水の月”

という意味になります。

昔の日本は農業国ですから、特に季節を表す表現の多くは、農作業や作物に由来しています。水の月の「水」は田んぼの水を表すといわれています。

  • 田んぼに水が満ち、稲が成長するシーズンを表す
  • 夏の田んぼ作業がほぼ終わり「皆仕尽(みなしつき)」の意味もあり

という説が一番有力な由来です。

ネット記事などには「梅雨の季節だから」という推察が少なからず広まっていますが、旧暦の6月は立秋直前の晩夏の時季なので、ほぼ梅雨明け後でした。

昔は梅雨といえば5月の代名詞だったと思ってください。「五月雨」「五月晴れ」という言葉も、梅雨の時季の雨や晴れ間の意味なのですが、最近は今の5月にも使いますね。

また、「田植えが終わって田んぼに水を引き入れる時季」という解説も見られます。が、これは今の6月に置き換えているので、もともとの由来ではないようです。

旧暦と新暦

日本の暦が旧暦(太陽太陰暦)から現在の太陽暦に移行したのは、明治時代からです。どの月でも、月の呼び名の中には、近代以降にいわれるようになったものと、江戸時代以前からの名称が混在しています。つまり、季節感も今と昔が混在しているのです。

「葵月」は、今の季節感を反映しています。

しかし、6月の呼び名については、比較的昔からのものが多く、旧暦での季節感を反映しています。だいたい7月から8月初めの最も暑さが厳しく、夕立や台風なども多い季節のイメージから生まれた表現です。

6月の和の名称と名づけ

猛暑の時季を表す月名

具体的に、6月の名称の一部をあげてみましょう。

1,照り付ける太陽の季節

「炎陽(えんよう)」
「陽氷(ようひょう)」 ※「氷」は影の意。強い日差しと濃い影のイメージ
「焦月(しょうげつ)」
「熱月(ねつげつ)」

2,とにかく暑いぞ!

「常夏月(とこなつづき)」
「極暑月(こくしょげつ)」

「溽暑(じょくしょ)」  ※蒸し暑いこと
「蝉羽月(せみのはづき)」 ※蝉の羽のように薄い衣を着るシーズン

3,雷にご注意

「鳴神月(なるかみづき)」
「鳴雷月(なるかみづき)」

「林鐘(りんしょう)」  ※中国の音階を表す言葉

4,でもちょっとずつ秋に近づく頃

「弥涼暮月(いすずくれづき)」 ※涼しい夕暮れ時の意
「涼暮月(すずくれづき)」
「風待月(かぜまちづき)」 ※涼しい風が待ち遠しい頃
「松風月(まつかぜづき)」
「季夏(きか)」
  ※「季」は終わりの意。夏の終わり
「暮夏(ぼか)」

5,その他

「青水無月(あおみなづき)」 ※青葉が茂る頃の意
「建未月(けんぴげつ)」
「未月(ひげつ)」

「未」は干支のひつじです。この月名は中国由来です。

中国では、時間や方角など、およそ順繰りになっているものについては、何でも60進法の干支を振る文化があります。月にも十二支が割りあてられており、6月は未年ならぬ未月です。

6月生まれの子どもの名

赤ちゃん名づけアドバイス等のサイトでは、6月生まれの子にはこれらの月名から字を取った名前の例がいくつも奨励されています。

「陽介(ようすけ)」
「涼太郎(りょうたろう)」
「未来(みく)」・・・

また、こんな名の6月生まれの子たちもいるらしいです。

「陽氷(ひかげ)」
「風待月(ふづき)」
「松風(しょうか)」

「鳴神(めいか、なか、しのか)」
「神鳴(きよな、かな)」

響きは和風ですが、読みの難易度は高いですねぇ。

「陽」「涼」「未」などの字は、生まれ月に関係なく、その意味あいを好んでよく名づけに使われています。実際に本当に暑い季節生まれの子に「陽」、秋口に生まれた子に「涼」の字を使う人も多いです。

あえて6月生まれを意識してこれらの字を選ばれるのであれば、一応、もとの月名が現在の季節感とズレている表現が少なくないことはご了承ください。月の印ではなく、季節感を尊重したい人は、月名にこだわらないほうがいいかもしれません。

月名にいろんな読み方で名づけする人たちも含め、本来の季節感は置いておいて、漢字の意味や趣が気に入った場合は、6月生まれの子の名として命名しても、もちろん全然おかしいことではありません。

大事な赤ちゃんの名前です。親御さんたちが十分考えて、納得できるものを選んであげてください。

まさケロンのひとこと

季節感のある名前っていいよね~。季節感皆無の名前もいっぱいあるわけだから、気に入ればそれでオッケーだと思うんだ!

masakeron-happy


スポンサーリンク
Tweet about this on TwitterShare on FacebookShare on Google+

あなたにオススメの記事

筆者情報

すずき大和

調べもの大好き、文章書くことも人に説明することも好きなので、どんな仕事についても、気付くと情報のコーディネイトをする立場の仕事が回ってきました。好奇心とおせっかい心と、元来の細かい所が気になると追求してしまう性格をフルに発揮して、いろいろなジャンルのコラムを書いています。