政治・経済

実は誰もが持ってる?デビットカードは超簡単便利なキャッシュレス

Written by すずき大和

日本は、欧米や中国・韓国などに比べると、消費のキャッシュレス決済比率が極端に少ない国です。

海外で最も使い勝手よく利用されているのは、

『デビットカード』

による決済です。多くの国では、クレジットカードやチャージ式の電子マネーより頻繁に、このデビットカードが日常的に使われています。

日本のキャッシュレス化が今後進むかどうかは、このデビットカードの普及次第!

・・・かもしれません。



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日本はデビットカード普及率世界トップクラス

あなたもきっと持っている

「デビットカード?よく知らない・・・」

そう思ったあなたも、実はもうすでにデビットカードを複数枚持っているはずです。

皆さん、自分名義の銀行や郵便局などの口座ありますね。日本の金融機関のほとんどのキャッシュカードは、デビットカードとして使えます。知ってましたか?

持ってるのに知らない、使われないカード

JCBカードが2018年に行なったアンケートによると、「デビットカードを持っている」と答えた日本人は全体の24%。ですが、キャッシュカード保有者がそんなに少ないわけはありません。

多くの人が、自分のキャッシュカードがデビットカードであることを知らない、そもそも

「デビットカードが何なのか?」

あまりにも知られていない現状です。

デビットカードって何?

買い物すると、即口座から代金引き落し

デビットカードは、

“店頭でカードを使うと、即時口座から直接その分が引き落とされる”

という支払い方法です。

デビッドカードの発行は、金融機関が行っており、いわばお財布が口座に繋がっている状態です。後払いのクレジットカードと違い、残高が代金より少ない時は使えません。そのため、クレジットカードのように厳しい審査なく作れます。

口座にお金がある限り、電子マネーのようにチャージの必要もなく、現金のように足りなくなったら引き出す手間も手数料も要りません。

他のキャッシュレス同様、機械で読み取る処理は、現金のやりとりより間違いが少なく安全です。手数料や利息もないので、電子マネーのように100円200円の買い物から気軽に利用できます。

海外では、これらの利点が好まれ、現金の代わりに日常の小さな買いものに頻繁に使われています。

デビットカード利用は広がらないのか?

使い勝手の差

なぜ日本では広まらないのでしょうか。

治安の面から、早くからクレジットカードで買い物する習慣が広まっていた国との違いは大きいです。日本で人気がない一番の理由は、

“日本のキャッシュレスは、現金より使い勝手が悪い”ことです。

会計の際の手間と時間については、最近はクレジットカードですら機械でピッとするだけで済んでしまうシステムに移行中で、現金よりむしろ便利です。

日本での面倒くささは、それ以前の問題

“使える所が、限られている”

という点がネックとなり、手軽に日常の買い物に使えるものになっていません。

最近知名度が上がっているスマホ決済や交通系IDカードも、レジはラクなんですが、全部がどの店でも使えるわけではなく、都会の駅前を離れると、キャッシュレス非対応の店のほうが多い所もまだたくさんあります。

特に、キャッシュカードを使うJ-Devitは、対応店舗は国内45万か所に留まります。

皆さんが日常的によく使うコンビニでは、ほぼ使えません。スーパー、ドラッグストア、家電量販店、百貨店なども一部の店舗でしか使えません。ネット通販もダメです。

日本銀行の調査によると、J-Devit利用のほとんとが、生損保の保険料または大型家電品の購入に使われています。ある程度高額なものを一括払いするのに、

“現金で持ち歩くには物騒な金額を払うための財布代わり”

にはなっていますが、本来の便利さを発揮できる日常の買い物には役立っていないのです。

ブランドデビットカードの時代がくる?

欧米やオーストラリアなどでは、金融機関が国際ブランドのカード会社と提携して、デビット(キャッシュ)カードに最初からVISAやMasterCardなどの決済機能がついています。

これらのデビットカードは、従来のクレジットカード処理のシステムでそのまま使えます。もともとクレカ文化が浸透しているので、日常の買い物先のほとんどで、ブランドデビットカードも使えます。この守備範囲の広さが高い利用率の元です。

日本でも、10年ほど前から、金融機関がブランドデビットカードの発行を始めました。近年その数が急増しています。

欧米ほどではありませんが、日本でもクレジットカードが使える店舗は、他の電子マネー対応店舗より、はるかにたくさんあります。ネット通販でも使えます。何より国内に限らず世界中で使えます。

クレカ1回払いと同じ使い方なので、レジで暗証番号登録やサインが必要な場合もありますが、前述のようにピッとするだけのシステムも確実に増えています。クレジットカード対応店舗もまだまだ増えていくでしょう。

そうなれば、デビットカードは、

  • いろんな場所で使える現金の良さ
  • 簡単便利で安全な電子マネーの良さ

ふたつのいいとこ取りのキャッシュレスとなるでしょう。他にも、海外では一般的な「キャッシュアウト」(レジから現金下せるサービス)など、他にない利点がまだまだ増えていく見込みです。

これからキャッシュレス始めようと思う人は、ブランドデビットカードがイチオシではないでしょうか。

まさケロンのひとこと

なんだかよくわからないから現金で支払い続ける・・・っていうのも実は勿体無いことで、そろそろえいやとキャッシュレスの波に乗るべきなのかもな~なんて。

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筆者情報

すずき大和

調べもの大好き、文章書くことも人に説明することも好きなので、どんな仕事についても、気付くと情報のコーディネイトをする立場の仕事が回ってきました。好奇心とおせっかい心と、元来の細かい所が気になると追求してしまう性格をフルに発揮して、いろいろなジャンルのコラムを書いています。