知り合いが結婚!
それはとても喜ばしいことです。
しかし、その知り合いにいきなり結婚披露宴のスピーチを頼まれると、知識がなくどうやってスピーチをすればいいのかがわかりません。
そんな悩みを持たないために、今回は結婚披露宴でのスピーチの基礎知識やどんな話をすればよいかを書いていきたいと思います。
忌(い)み言葉
まず初めに、忌み言葉について説明します。
この知識は、基本的でもっとも重要ものです。
忌み言葉とは、お祝い事の時に使ってはいけない縁起の悪い言葉です。
簡単にいえば、「離婚」や「別れる」などといった不吉な言葉の事です。
この忌み言葉を50音順で少し紹介したいと思います。
普段何気なく使ってしまう言葉が多くあるので要注意しましょう。
- あ行:飽きる、失う、疎む、終わる
- か行:帰る、重ね重ね、くれぐれも、繰り返し
- さ行:裂ける、寂しい、死ぬ、捨てる
- た行:倒れる、度々、ではまた、とんでもない
- な行:泣く、なおまた、流れる、逃げる
- は行:離れる、冷える、再び、滅びる
- ま行:負ける、また、皆々様、戻る
- や行:病む、破れる、弱る
- ら行:×
- わ行:別れる、割れる
などといった言葉が忌み言葉です。「重ね重ね」や「度々」などの言葉は重ね言葉といい、みなさんも一度は聞いたことがあるのでは無いでしょうか。
こういった忌み言葉をもし使うのであれば、正しく言い換えなければなりません。
- 死ぬ→ご逝去(ご逝去)
- 終わる→お開きにする
- 帰る→中座する
このようにして言い換えます。他にも、「四」は「よん」と読んだり、「九」は「ここのつ」と読んだりします。
もし間違って忌み言葉を使ってしまったとしても、焦って言い換えると逆に印象を強くしてしまうので、焦らず落ち着いて話を続けるようにしましょう。
スピーチの内容
始めにお祝いの言葉を言ってから簡単な自己紹介をします。
それからスピーチを初めましょう。
お祝いの言葉の例として、「本日は、このおめでたい席にお招きいただきまして、~~心よりお祝い申し上げます」、というのがよく使われる決まり文句です。
内容としては忌み言葉に注意しつつ、明るい話題を話しましょう。
昔の元カノ、元カレの話などは絶対にしてはいけません。
主に、親族と自分との関係(出会い)についてのエピソードや、新郎新婦の自分が感じた人柄(好印象な事)などを話すのが良いでしょう。
最もベタな話が『3つの袋』です。絶対聞いたことありますよね。
- 堪忍袋
- 給料袋
- おふくろ
が『3つの袋』です。これを言い換えて「胃袋」に変えた話もありますね。
例えば、映画監督の北野武さんは、落語家の林家三平さんの披露宴の時に
- 池袋
- 沼袋
- き○玉袋
と言い換えて話したそうです。こういったように、「袋」を少し言い換えて話してみるのもウケを狙えるのではないでしょうか。
披露宴スピーチの流れと作法
次に、披露宴スピーチでの流れと作法について説明します。
披露宴スピーチ自体は礼に始まり礼に終わります。
社会人として当たり前のことですが、緊張してしまうと忘れてしまうこともあるので要注意しましょう。
まず、司会の方からの紹介があり席を立ちます。
その時に来賓(客席)に向かい礼、次に壇上(マイクがある所)へ向かい親族(新郎新婦を含む)へ礼をします。
この時に注意しなければいけないのはスピーチを始める前に
親族へ着席を促す
ということです。
着席を促さないと、親族の皆さんはずっと立ったままスピーチを聞くことになるので、大変申し訳無いことになってしまいます。
結構忘れがちになるので、しっかり覚えておきましょう。
ここまでで、深く礼をしなければならないのは、来賓と親族への礼で大体45度ぐらいです。あとの礼は15度ぐらいの浅さで問題ないです。
礼が終わり次に冒頭(お祝いの言葉)、簡単な自己紹介、新郎新婦とのエピソード、そして結び言葉で締めましょう。
それと、スピーチ中に「ご結婚おめでとうございます」というときにも深く親族に向かい礼をしましょう。
とにかく笑顔が大切です。
親族や来賓の方に好印象を与える事がスピーチを成功させる鍵になるのです。
そして、スピーチが終わった際には、親族と来賓の方に礼をする。礼は忘れずにやりましょう。
お酒の力は借りないで
どうしても緊張してしまうと、その緊張を和らげようとお酒を飲んでしまいがちです。
しかし、そこでお酒を飲むことによって、スピートがうまくいかなくなる可能性が出てきます。
理由としては、どんなに良い話でも、顔を赤くして酔っ払いながら話すとありがたみを持てないからです。
他にも、不吉なことを言ってしまったりする恐れがあります。つまり、状況判断の能力が落ちてしまうということです。
こういった失敗を防ぐためにも、お酒の力を借りず自分の力で披露宴スピーチをしましょう。
最後に、大事なポイントを3つあげます。
- 礼に始まり礼に終わる
- 笑顔で好印象を与える
- 間違えても焦らず落ち着いて
この3つのポイントとほんのちょっとの基礎的な知識さえあれば、披露宴スピーチを成功させることが出来ますよ!
以上のことを確認出来たらあとは自分の力を信じるだけです。
Believe in yourself !
結婚披露宴かぁ~
まさケロンやったら緊張してもうてガチガチになってまうわ
みんなは緊張せんようにがんばりや!