交通安全

全国交通安全運動スローガン クスッと笑える交通安全

Written by すずき大和

日本国民の意識啓発のために行われる国家事業の中で、最大の予算がつぎ込まれいてる

全国交通安全運動

明治に自動車が入ってきた直後から、交通安全対策は始まりましたが、戦後「道路交通法」が施行されて以降、徐々に今の形になりました。

ポスターや標語の公募コンテスト、啓発イベント、期間中の交通整理と違反取締り警察官の大量配置など、複数の省や外郭団体が絡みながら国をあげて交通事故防止を呼びかけています。



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毎年たくさん選ばれるスローガン

ポスターとスローガンのコンテストは、優秀賞の表彰式イベントやその後の啓発活動まで、最も派手に開催されるメインイベントです。

最優秀の内閣総理大臣賞から佳作まで、毎年20点以上が表彰作として発表されています。

思わず唸る傑作もありますが、イマイチピンとこない不思議な感じのものや、思わず笑ってしまうようなものも、少なからず選ばれています。

そんなおもしろ作品をいくつかご紹介しましょう。

時代を超えて語り継がれる名作

変なものだけだと、選んでる人が不真面目かセンス悪いと思われても何ですから、昭和40年代にたくさん生まれた、秀作のほうをいくつかあげておきます。

のんだらのるな、のるならのむな

(昭和41年 入選)

とび出すな、車は急に止まれない

(昭和42年内閣総理大臣賞)

せまいニッポン、そんなに急いでどこへ行く

(昭和48年内閣総理大臣賞)

この3点は最も有名な傑作かもしれません。

「せまいニッポン~」は流行語にもなり、石碑まで立てられています。

えーと・・・だから何?とリアクションに困る標語。

ママ見てよ! あの犬信号知ってるよ

(昭和50年佳作)

よく訓練されてるんですね。

とびだし 禁止 UFOからのおしらせ

(昭和54年佳作こども部門)

こども部門に珍作迷作多いんです。

赤信号 すーぱーまんでも 止まります

(昭和59年佳作こども部門)

いや、クラーク・ケントの時は止まっても、飛んでる時は止まらないと思う。

彼女は言った。歩行者思いのあなたがステキ

(平成3年佳作)

キミとボク 「ベルトしめた」が 愛ことば

(平成9年総務庁長官賞)

啓発の対象を恋愛中のカップルに絞ってどうする!

意味を理解するまでに一瞬考えてしまう不思議・難解系

いちごはストップ みかんはちゅうい メロンは安全 さあ守ろう

(昭和41年佳作)

普通に赤・黄色・緑って言ってくれたほうがわかりやすいと思うのは私だけ??

トンボのおめめでよーくみて  子リスのはやさでわたりましょう

(昭和48年佳作こども部門)

くるくる車はおおいけど みるみるぼくらの目はたしか

(昭和50年佳作こども部門)

信号が ピカピカチュウい 止まろうね

(平成11年警察庁長官賞こども部門)

こどもの感覚になって理解しましょう。

ピカチュウは黄色信号のことかな。

夜の道 ちょっと着替えて

(平成2年佳作)

ありますか? ちいさなVIPの 指定席 

(平成11年佳作)

上は暗くても目立つ服で、下はチャイルドシートの奨励、って解説が要るな・・・。

ときの流行に便乗タイプ

交通ルール 守って長生き 百才 百才

(平成5年佳作)

シートベルト 同乗するなら 締めてくれ

(平成7年佳作)

お上のやってることですが、案外面白いでしょ?

地方自治体独自で作っている標語もあり、こちらも地方色豊かで面白いものが多いですよ。

皆さんも、今度街中で標語があったら、よくよく見てみてくださいませ。

最後に、こども部門から、標語っぽくないけど、安全運転したくなるスローガンをご紹介します。

上から目線じゃなくて、注意より感謝って所が最近ぽいですね。

運転手さん 急いでいるのに ありがと

(平成23年文部科学大臣奨励賞こども部門)

まさケロンのひとこと

こういうスローガンってホンマに頭の中に残りやすいやんなぁ~
「赤信号、みんなで渡れば怖くない」
って、道路交通法はちゃんと守らなあかんで!

masakeron-oko


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筆者情報

すずき大和

調べもの大好き、文章書くことも人に説明することも好きなので、どんな仕事についても、気付くと情報のコーディネイトをする立場の仕事が回ってきました。好奇心とおせっかい心と、元来の細かい所が気になると追求してしまう性格をフルに発揮して、いろいろなジャンルのコラムを書いています。