潜水艦内で使用するための電子書籍リーダー
ある意味究極のセキュリティ
米海軍公式の電子書籍リーダーが海外のメディアで紹介され話題となっています。
潜水艦の乗組員が使用することを想定した端末なのですが、そのスペックが斬新で、ある意味究極のセキュリティを誇っているといえるのではないでしょうか。
早速スペックを紹介しましょう。
- インターネット接続不可
- アプリのインストール不可
- あらかじめ収録されている書籍以外は基本、ダウンロード不可
- カメラ機能非搭載
なぜ、米海軍の採用した最新の電子書籍リーダーがこんなに不便な仕様なのでしょうか?
潜水艦内は機密だらけ
この電子書籍リーダーを採用するにあたり、最優先されたのがセキュリティとのこと。
実は潜水艦内は機密情報の宝庫といわれています。
そんな環境で使用される端末には徹底したセキュリティが不可欠なのです。
その結果が先のスペック。
いまどきインターネットに接続できない端末など、時代遅れもいいところと考えがちです。
でも電子書籍リーダーなのですからつまるところ、本が読めれば充分なわけです。
であれば、インターネットに接続する必要は無いわけで、下手にネット接続できるようにするよりも、完全なスタンドアロンにしてしまえばセキュリティは鉄壁になると考えたのでしょう。
それにしても本のダウンロードもできないとは、思い切った発想だと思いませんか。
収録される本は300冊ほどだそうで、これは米海軍が誇る10万以上ものライブラリから兵士が好みそうなタイトルを選んだとのことです。
まあ、確かに300冊も収録されていれば、新規にダウンロードする必要はあまりなさそうです。
調達価格は1台3000ドルほど。
大半は電子書籍のタイトルの代金で、本体の価格は安価に抑えられているそうです。
スタンドアロンこそ安全?
XPもネット接続しなければまだ使えるかも
XPのサポート終了後、企業などがその対応に奔走し、ニュースになった時期がありました。
マイクロソフトや政府などが
と呼びかけたりもしていましたが、今回のニュースを聞き筆者が思ったことは、結局インターネットに接続しなければ安全だということです。
XPで動いているパソコンもネット接続せず、スタンドアロン状態ならまだまだ使用できるということになります。
インターネットに接続していないのだから脆弱性なんて関係ないのです。
逆に考えるとインターネットに接続するということは、極めて高いリスクを負っているということになるんですね。
常時接続が当たり前の昨今のPC環境ですが、今回の電子書籍リーダーのように「繋がない」という選択肢もあるのですね。
そら、インターネットに繋がんかったらハッキングされることもないから鉄壁のセキュリティーやな。
XPも同様やけど、使うときはきいつけや!