値段が分からない
棚の表示と違う
夜中に乾電池が必要になり、ちょうど小腹も空いてきたことだし、コンビニに買い出しに出かけました。
財布には小銭で千円ほど入っていました。コンビニに着くと、まず乾電池を物色、分かってはいたけれど高い。
百均なら単3乾電池6本入りで100円プラス消費税で手に入れることができるのに、とちょっと悔しい思いもしましたが、時刻は深夜2時、近所に開いている百均などあるはずもなく、仕方なく500円近い乾電池をかごに入れました。
そのほかにスナック菓子数点と紙パックのジュース。菓子類はすべてコンビニのプライベートブランド品なので100円程度、紙パックのジュースも同程度の金額、乾電池も含めて1000円で足りるだろう、そう頭の中で計算してレジに向かいました。
ところが表示された合計金額は
約1400円。
完全に予算オーバー。
どうも乾電池の値段が800円近くするようでした。
しかたなく乾電池はキャンセルして支払いを済ませました。
家に戻る途中もなんとなく釈然としません。
まちがいなく、乾電池が陳列されている棚の表示ラベルを見たはずなのです。
なにしろ1000円しかもっていませんでしたから、オーバーしてしまっては恥ずかしいので、合計金額には慎重でした。
なぜこんなことになってしまったのでしょう。
考えられることはただひとつ、棚の値段表示が間違っていた、もしくは他の商品の金額が表示されていたのでしょう。
コンビニの値段表示があいまいなことは以前から気になっていました。
ライターのオイルを買おうとしたのですが、金額が分からず断念した経験があるからです。
商品によっては値段が明記されているのはなぜ?
一昔前はコンビニやスーパーの商品には個々に値札が張られているのが常でした。
それが最近は値札が張られておらず、その代わりに陳列棚に値段が表記されているのが一般的となっています。
その値札がスーパーなどに比べるとコンビニはかなり適当なのです。
ただしこの傾向は商品によって変わっていきます。
おにぎりや弁当、総菜パンなどの商品は個々に値段が明記されています。
一度確かめてみてください。
おにぎりなどはパッケージに税抜き、税込みの価格が明記されているのに気が付くでしょう。
これらの商品はコンビニの主力商品といえます。
値段があいまいなまま陳列されているものは主力商品ではないものが多いようです。
洗剤や化粧品、文房具や雑貨などは極論すればレジに持って行かなければ値段が分からないといってもいいぐらい、表示があいまいです。
筆者はふと、思いつきました、これは意図された戦略なのではないかと。
コンビニは目的以外の商品も客に購入させようと店内の配置を工夫しているというのは有名な話です。
それと同じように商品の値段表示を曖昧にすることは何かの意図があるのではないかと思ったのです。これは調べてみる価値がありそうです。
あいまい表示は単なる手抜き?
意外だったコンビニ関係者の証言
筆者と同じ疑問を持つ人は多いようで、この問題について多くの情報が見つかりました。
問題の性格上、Q&Aに有益な情報が多かったような気がします。
コンビニやスーパーの店員が回答しているパターンが多かったのですが、どうもコンビニの値札の問題はセールステクニックではなく
単なる手抜き
だとする意見が圧倒的でした。
コンビニは常に
売れる商品を入荷し、売れない商品は扱わない
という運用が一般的です。
つまり商品の入れ替えが激しいということになります。
コンビニ側としては陳列棚に値段を明記していることになっているのですが、あまりにも商品の入れ替えが激しいと、値札張り替え作業が追いつかないというのです。
それなら商品個々に値段シールを貼ればいいじゃないかと思うのですが、その作業をするのは店員です。
つまり人件費が発生します。
とのことでした。
だから個々に値札はつけないということなのです。
この結論は意外でした。
筆者はてっきりセールステクニックだと思っていたからです。
ただし、次のような回答もありました。
キャンペーンなどでA社の商品を売りたい場合、A社の商品の値段を明記して陳列します。
同等のB社の商品の値段表記はあいまいなままにしておきます。
するとお客さんは値段が明記されているA社の商品を買うというのです。
なるほど、このようなテクニックがあるのですね。
おにぎりや弁当などの主力商品は、値段が明記されているのもこのようなテクニックを使っているのかもしれませんね。
ここからは筆者の推測ですが、多少はセールステクニックも関わっているのではないでしょうか。
コンビニというものは24時間必要なものが何でもそろっています。
筆者が深夜に乾電池が必要になりコンビニに行ったのが良い例です。
必要なものが手に入れば多少金額が高くてもお客さんは目をつぶるでしょう。
つまり
急に必要になったものは、値段を問わず購入する
ということです。
だからコンビニは値段表示に無頓着なのではないでしょうか。
生活雑貨などは値段で考えればコンビニよりもスーパーやホームセンターの方が断然安いのは明白です。
コンビニは便利さを追求しています。深夜でもあなたの必要なものが手に入りますよ。
安売りではなく便利さを評価してください。
そんなコンビニ特有のセールスポイントが具体化したのが、表示金額のあいまいさ、なのではないでしょうか?
誤解の無いように書きますが、これはコンビニ批判ではないですよ、念のため。
では、どうやって値段を知ればいいのか?
でも、金額の分からないものをレジに持って行くのは不安ですよね。筆者のようにお金が足りなくなってしまっては困ります。
ウエブ上でもこの点は議論の的になっていました。
答えは簡単、
と店員に聞けばいいのです。
商品をレジに持って行き
と頼むのです。
レジの操作で簡単に確認できるそうですよ。
また、筆者のように購入を控えるほど高額ならば、キャンセルしてしまうという方法もありです。
別に恥ずかしいことではありません。
と一言いえばOKです。ちなみに筆者の場合、応対してくれた店員さんはイヤな顔ひとつせず、親切に応対してくれましたよ。
たしかに、値段が「わからないもの」と「わかるもの」だったら「わかるもの」を買いたくなるよね~。
でもコンビニさん、商品には値札をつけてください!