やっぱり3ヶ日?
日本の伝統
今年も残すところ、あとわずか。
クリスマスもおわり年越しへの「カウントダウン」が始まったようです。
まもなく新年を迎えるわけですが、正月といえばお年玉。子供の頃はこのお年玉が楽しみで仕方ありませんでした。
子供にとって一年を通じて一番金持ちになる時期ですから。
でも大人になり、もらう立場からあげる立場に変わってからは正月の楽しみはもっぱら初詣です。2~3年前に川崎大師のそばに住んでいたことがあり、毎年お詣りしていました。
さて、この初詣という行事について疑問があります。いつまでを「初詣」というのでしょうか?
3ヶ日以内でのお詣りに限定されるのでしょうか?
それとも文字どおり、その年に初めてお詣りすればたとえ夏であろうと「初詣」というのでしょうか?
初詣の由来
まず、初詣の由来からみていきましょう。
むかしの日本では「年籠り」という風習がありました。家長が新年を平安に過ごすことができるようにと、大晦日の夜から元旦の朝にかけて氏神の社に籠り祈祷するのです。
やがて年籠りは大晦日の夜に行なう「除夜詣」と元旦に行なう「元旦詣」に分かれました。この「元旦詣」が初詣の原形となったというのが有力な説です。
ということで、話は初詣の期間にもどります。
上記のような由来であるならば、元旦に神社へ参拝するのが「初詣」ということになります。
特に決まりはない
基本は7日まで
調べてみて分かったことですが、初詣の期間に決まりはないようです。
極端な例ですが、その年の冬に初めて参拝したのであればそれが「初詣」ということになります。
ただし目安はあります。正月飾りを飾っておく1月7日がひとつの目安です。
7日までに参拝したならば、一般的に「初詣」といえるでしょう。
でもこれはあくまでも一般的な目安です。
7日過ぎたら初詣ではなくなる、というわけではありません。
また地域によっても目安の期日に違いがあります。
あまり堅苦しく考えず、その年に初めて参拝するのが「初詣」であるという解釈で問題なさそうです。
神さまは寛大
神社であれば神さまが祀ってありますが、まさか、お詣りするのが遅くなったからといって願いごとを聞いてくれないなんてことはないはず。
神さまは寛大なんです。と、まあ冗談はさておき、大切なのは感謝する気持ちです。
去年一年を無事過ごすことができたことに感謝してお詣りすることをこころがけたいものです。
ここで豆知識を2つほどお教えします。
まず、
境内に設置されている手水舎は水飲み場ではありません。
手を清めるためのものです。
筆者は最近までこのことを知らず、ひしゃくで水をかぶ飲みしていました。
なんとバチ当たりなことをしていたのでしょうか。
また、
参拝したあとは寄り道せず帰宅するのが習わし
です。
これはせっかく頂いた「福」を落としてしまわないようにするためだそうですよ。
参拝後は寄り道しない!覚えておこう。