使い切らなかった灯油
今のところ、問題なし
めっきり寒くなったきましたが、もういい加減暖房器具のお世話にならないと、たとえ室内でもやっていけなくなりました。
我が家もファンヒーターを昨年の暮れぐらいから使用して暖をとっています。ちなみに灯油を買いに行くのは男である筆者の仕事、でも今年は灯油を買いに行った覚えがないのに、ファンヒーターが活躍しています。
家族に尋ねたところ、去年の灯油が残っていたのでそれを使っているとのこと。
確かに、変なにおいがするわけでもなく、異常も感じられない。取り越し苦労だったかな、と考え直すも、腑に落ちません。
食べ物の賞味期限と同じように、灯油にも使用期限のようなものがあってしかるべきだと思うのですが、どうなのでしょう?
メーカーは使用を禁止している
とりあえずファンヒーターの取扱説明書を見てみました。
そこにはしっかりと
「持ち越し灯油の使用禁止」
と明記してあります。
なるほど、でもメーカーは少しでも危険がある使用方法は禁止するはずですし、そもそも「持ち越し灯油」とはいったいどれぐらい前の灯油のことを指しているのでしょうか?
去年の灯油はまあOKだけど、おととしのものはダメなのでしょうか?
実は持ち越し灯油はとっても危険だったりする
灯油も酸化し、変質する
さらに詳しく調べてみました。
その過程で国民生活センターが「古い灯油を使用しないよう」呼びかけていたことが分かりました。
(2013年の情報)センターの実験によれば、長期間、紫外線に当たるなどして変質した灯油を使用すると不完全燃焼をおこしたり、点火すら出来ない事象も確認できたそうです。
やはり灯油も時間がたつにつれ酸化し、成分が変わってしまうとのことでした。厳密に使用期限は何年と定められているわけではないようですが、少なくとも去年の灯油は使用しない方が無難なようです。
基本、灯油は無色ですが、変質すると色が付くそうですよ。
灯油の適切な保管方法は?
『色付きのポリタンクで屋内に保管する』のが適切です。
直射日光の当たる場所は避け、しっかりとふたをしておきます。
言うまでもないことですが、火気のないところに保管します。
またポリタンク自体が劣化し、破損しやすくなる場合もあるので注意が必要です。
あまり古いポリタンクは使わないようにしましょう。
古い灯油の処分方法
毎年使い切ってしまうのが理想的ですが、では古くなった灯油の廃棄方法はあるのでしょうか?
多くの場合、『ガソリンスタンド』に依頼できるそうです。
有料の場合もありますが、少量であれば『無料』で引き取ってくれるところも多いとのこと。
新しい灯油を買いに行ったときに廃棄を依頼すれば話をしやすいでしょう。
ただし、すべてのガソリンスタンドが引き取ってくれるわけではありません。事前に確認しておきましょう。
当たり前のように普段使ってるけど、実はとっても危険なもの。持ち越し灯油の使用は禁止だよ!