どうか、人質が無事解放されますように
なぜ日本人が
本記事執筆時点(2015年1月20日)で衝撃的なニュースが国内を震撼させています。
過激派組織「イスラム国」が日本政府に対し、72時間以内に身代金2億ドル(約236億円)を支払わなければ身柄を拘束している日本人2人を殺害すると警告する映像を公開したのです。
日本は中東問題には直接関わっていません。
なぜここへ来てこのような恐ろしい事態に発展してしまったのでしょうか?
「十字軍に参加した」
殺害警告のなかでイスラム国は、
と述べています。
これは中東を訪問中の安倍首相がイスラム国対策として関係諸国へ2億ドルの支援を行うと発表したことを受けているようです。
イスラム国が身代金として指定した金額はおなじ2億ドルです。
イスラム国とは何なのか?
国ではなく過激派勢力
最近、米国人を殺害しその模様を映像で配信するなど、ニュースになることが多い「イスラム国」とはいったいどのようなものなのでしょうか?
聞いたことはあるが、詳細を把握している人は少ないと思います。
今回はこのイスラム国について考えてみましょう。
まず「イスラム国」と名乗っていますが独立を認められた国家ではありません。
一言で言うなら『イスラム原理主義過激派の武装組織』です。
最近になって勢力を拡大しつつある組織で、人質や敵対勢力を容赦なく殺害することで国際的にも問題になっています。
特徴は豊富な資金とIT技術
もともとは9.11テロの首謀者とされるアルカイダの下部組織だったといわれています。
ところがその過激さからアルカイダから分派し、現在ではアルカイダとも敵対しているそうです。
イスラム国がここまで勢力を伸ばしてきた理由のひとつに豊富な資金源をもっていることが挙げられます。
拠点としている地域に油田があり、石油の密売で一日あたり100万ドル(約1億円)もの資金を得ているという情報があります。
そのため使用している武器のレベルも高く、また戦闘員の士気も高いといわれています。
また、『IT』をうまく使いこなしている点も他の過激派組織より抜きんでています。
犯行声明や人質の処刑を動画配信したり、SNSをつかって外国人戦闘員の募集も行っています。
IT技術を駆使しているという点においては他の過激派組織にはない特徴といえるでしょう。
未確認ですが、マスコットなどの『グッズ販売』もネットで行っているとのうわさもあります。
外国人を積極的に受け入れる
イスラム国のインターネットでの呼びかけに対し様々な国の若者が集結し戦闘員として参加しています。
筆者には理解できませんが、彼らの冷酷非道な行いに『魅力』を感じる若者も意外に多いとのことです。
先述したように豊富な資金源を持っていることから報酬も高額であり、自国での就職難から先頭に参加するというパターンもあるとのこと。
その人数は1万5000人程度にものぼると推定され、この中には日本人も数名含まれているとされる情報もあります。
一刻も早い平和的な解決を
人質となった邦人の一刻も早い解放を心から望みます。
けっして最悪の結果にならないように願っています。
「魅力」を感じる若者が意外に多いみたいだけど、いちゃいけないと思う。彼らなりの強い意志ってあると思うんだけど、「やり方」が大切だと思うんだ。