番号にまつわる話
覚えられるのか?
みなさんに聞きたいことがあります。
特にマイカーを持っている方に質問です。ショッピングモールなどでよく、車内灯が点灯していることを知らせるアナウンスが流れますよね。
っていうアナウンスです。
このアナウンスを聞いてすぐに自分の車のことだと気がつくのでしょうか?
筆者は車を持っていません、持っていないどころか運転免許すら所持していません。
だから、疑問に思うのです。マイカーのナンバーって記憶しているものなのでしょうか?
話は変わって
筆者、数字が覚えられません。
自分でいうのもなんですが、
数字が覚えられないことに関しては、世界レベル
だと思います。
今の職場で働いて10年近く経ちますが、いまだに『4桁の社員番号』が覚えられません。
でも良いんです、社員番号は社員証に印字されているから、覚える必要がないんです。
これって開き直りですかね。キャッシュカードの暗証番号もよく忘れます。
暗証番号を忘れたためにロックがかかり、銀行で大騒ぎになったこともあります。
最近、テレビなどで話題として取り上げられている
「マイナンバー制度」
正確には「社会保障・税番号制度」というそうですが、筆者は最近このような制度が始まることを知り、自分の「マイナンバー」が覚えられるかどうか、戦々恐々としています。
背番号
平成27年10月から国民一人ひとりに『12桁のマイナンバー』が通知されるのだそうです。
野球でいったら背番号のようなものでしょうか。
子供のころ読んだSF小説で、近未来、地球は一つの国家として統一され、人間は名前ではなく番号で呼ばれ、管理されるという話がありましたが、今回導入される「マイナンバー」はそのような無機質のようなものではないそうです。
目的としては、
「行政を効率化し、国民の利便性を高め、公平・公正な社会を実現する社会基盤」(出典:内閣官房HP)
なのだそうです。
マイナンバー制度をおさらいしてみよう
導入までの流れ
ここで「マイナンバー制度」実施までの流れについて確認しておきましょう。
第一段階として前述のように、平成27年10月からマイナンバーの通知が開始されます。
次に平成28年1月から個人番号カード発行が開始されます。
個人番号カードとは現行の「住民基本台帳カード」のようなもので、マイナンバーのほかに
- 氏名
- 住所
- 生年月日
などが記載され本人の顔写真が表示されたカードです。
ICチップを搭載しており、「電子申請」などに利用できます。
このカードは任意に申請して発行が可能とのこと。ただし将来的には義務化されるかもしれないそうです。
個人番号カード発行が開始されると同時に、
- 社会保障
- 税
- 災害対策
の行政手続きにおいてマイナンバーが必要になります。
マイナンバー制は様々な分野に広がっていく可能性大
平成28年1月より限定された行政手続きでマイナンバーが必要になってきますが、その後は順次拡大していくと予想されます。
もともとこの制度の導入の理由の一つとして、利便性の向上が挙げられているのですから、将来的にほとんど全ての手続きにおいて「マイナンバー」が必要になってくるのではないでしょうか。
例えば、引っ越しの際の役所などの手続きですが、現行では転居元の役所で手続きをし、作成された書類を持って転居先の役所に出向き、転居届けを行うという流れです。
これが「マイナンバー」制度下では自分の番号を伝えるだけで、以前のような『煩雑な手続きに悩まされることもなく、しかも短時間で』転居手続きが完了するようになると予想されます。
懸念される不安
莫大な個人情報が流出する恐れがある
マイナンバーには様々な情報がひも付けされるわけです。
ということはマイナンバーさえ入手できれば、かなりボリュームのある個人情報が手に入ってしまうということになります。
この点が今回の制度の最大の不安材料と言えるのではないでしょうか。
この対策として、制度面とシステム面の2つの対策を講じると政府は説明しています。
制度面については以下のとおり。
- 法律に規定のあるものをのぞいてマイナンバーを含む個人情報の収集、保管を禁止
- 第三者機関がマイナンバーが適切に管理されているか監査を行う
違反した場合の罰則も重いものになっています。
システム面では
- 個人情報を一元管理するのではなく、分散管理することで漏洩を防ぐ(年金に関する情報は年金事務所、税の情報は税務署といった具合)
- アクセスできる人物を限定する
- 通信を暗号化する
しかし民間事業者も税や社会保険の手続きなどの関係でマイナンバーを取り扱います。
その場合も法律で定められた事務以外でマイナンバーを利用することは出来ないとしていますが、たとえば
これは非常にセキュリティ面では危険といえます。
また、前述した「分散管理」こそ漏洩の危険があると警告する専門家もいます。
いずれにしても漏洩してしまえば、これまでに発生した顧客情報流出どころの騒ぎではなくなるはずです。
政府が打ち出している、「アクセスできる人物を制限」であるとか「通信を暗号化」などは言ってしまえば、『当たり前』のことであって、筆者は「マイナンバー」制度には、利便性の面で大きな期待がありますが、漠然とした不安もあります。
マイナンバーにひも付けされる情報は将来的には金融や医療なども網羅するという説もあり、このような今まで漏洩しにくかった情報が漏れてしまうことには大きな不安を感じます。
数字がまた増えた。
さて、
- パスワード
- 暗証番号
- 電話番号
- 社員番号
ただでさえ覚えきれないほどの数字に囲まれて暮らしているのに、また新たな数字が誕生するわけです。
しかもそれはとても重要な数字です。
筆者は気が重いです。くりかえしますが数字の記憶は苦手なのです。
だから即、個人番号カードは作成することにします。
みんなも個人番号カードは作成しておこう!盗難・紛失には注意だよ!