子どもが生まれてから小学生ぐらいの間までは、わりと頻繁に通うことも多くなる小児科。
昔の病院は暗くて怖いイメージがあったけど、今の小児科は子どもが行きたがるぐらいキレイで明るくオモチャも絵本もいっぱいあります。
でも、それだけで病院を選んではいけません。大切なことは、もっと別にあるのです。
➀親の疑問質問に丁寧に対応してくれる医師やスタッフであること
子どもの病気に親もオロオロ
初めての子どもが病気やケガをした時は、親自身もオロオロしちゃうもの。
症状のこと、検査の結果、自宅での看護の仕方、処方される薬の内容などなど、覚えなきゃいけないことが山積み状態。
そんなママやパパに対し、分かりやすくゆっくり丁寧に対応してもらえると、気持ちがホッとするもの。
何だか心強い味方を得たような気分になるのです。
みんな忙しそうだけど
小児科が減っていることによって、受け入れる子どもの数が多くなり忙しい医師やスタッフ。
聞きたいことも聞けずに診察が終わってしまうケースも多いとのこと。
聞けなかった親側が悪いと言われればそれまでなのですが、
などと声をかけてもらえると助かりますよね。
➁親の話を聞ける医師であること
子どもは伝えられないから
これは➀の内容と似ていますが、とても大切なことです。子どもは小さければ小さいほど、上手く喋れないのは当たり前。
例え喋れる年齢であっても、自分の症状をきちんと医師に伝えることは難しいこと。
そうなると一番近くにいる親がその症状を伝える必要があります。
新米ママ・パパであっても、そこは自信を持って伝えましょう。
子どものことを一番知っているのは親なのですから。
速やかな治療に繋げる為に
医師は医療のスペシャリストではあっても、その子の親ではありませんし、一番見ている訳でもありません。
そして当然のことながら、人間は一人一人体質も違います。
子どもの場合は、一番そばで見ている人の話を聞けないと症状の判断が難しく、速やかな治療に繋がりません。
親の話にしっかり耳を傾けられる医師であることが重要なポイントです。
➂薬をたくさん処方し過ぎない医師であること
薬よりも積極的に受診すること
薬をたくさん処方してもらえると、またすぐ小児科に来なくて済むので助かると思いがちですが、それは違います。
病気やケガで受診した場合、最初の処方はせいぜい3日分が限度。
薬が体質に合うかどうかも分かりませんし、マメに診てくれる医師の方が信頼出来ます。
薬が治してくれる訳じゃない
薬が病気やケガを治してくれるのではなく、症状を緩和してくれたり治す手伝いをしてくれる物と思った方が良いでしょう。
子どもの疾患は、その症状が急変する場合も少なくありません。一刻を争うような事態を避ける為にも、頑張って通院することをおススメします。
➃慎重な考え方をする医師であること
医療は過信が何より怖い
医師が慎重にならなくて、誰が慎重になるのですか?
これは小児科に限らないことかも知れませんが、子ども相手の小児科医の場合は特に慎重さが大前提。
➂の薬の処方の仕方も含まれますが、医療は過信が何より怖いのだと心に刻んで下さい。
医師によって違いがある
まず医師によってその診断や判断には違いがあります。
例えば予防接種を受けに行った場合などでも、熱はなくても鼻水が出ているから今日の接種は見送りましょうという医師と、鼻水が出ていても熱がないから接種しましょうという医師もいます。
仕事を持っていたり他に兄弟児がいたりすると、せっかく来たのだから受けさせてくれたらいいのに…と思ってしまいます。
焦らずゆっくりが大事
でも、何かあってからでは遅いということも頭に入れましょう。
予防接種も軽く考えてはいけません。
子どものことだからこそ、分かりにくい、手遅れになりやすいというハンデがあるのです。
人生は意外と長いので、実は時間もたっぷりあります。
焦らないで、体調が万全の時に受ければ良いだけなのだと考えましょう。
➄自宅から近いこと
住んでいる地域によっては、小児科が少なく、どうしても遠い所になってしまう場合もあるでしょう。
でも小学生ぐらいまでの間は、お世話になることが多い小児科。
通院することを考えれば、やっぱり近いことは大きなメリットであることは確かです。
体調が悪い時の子ども自身の身体の負担もあるので、移動の時間は短いに越したことはありません。
小児科の選択肢が多い地域に住んでいる場合に限られてしまうかも知れませんが、そんなことも小児科選びの大切な理由になるんです。
信頼関係が医療の基本
小児科選びの5つのポイント。我が子の命を預ける病院だからこそ、親としてシビアな見方をすることも必要です。
ある大学病院の小児外科の教授は
と話してくれたことがあります。
そして部下である医師達に
と命じていました。
親と担当医との信頼関係がないと、小児科の医療は成り立たないと考える教授でした。
それから20年が経とうとしていますが、私は今でもその考え方が何より正しいと感じています。
そんな医師との出会いは、何物にも代え難い宝物とも言えるでしょう。
小児科選びの5つのポイントまとめるよ~。
- 親の疑問質問に丁寧に対応してくれる医師やスタッフであること
- 親の話を聞ける医師であること
- 薬をたくさん処方し過ぎない医師であること
- 慎重な考え方をする医師であること
- 自宅から近いこと
医師のみんなも大変な思いをしてると思うんだ。いつもありがとう!