視界不良
「これが現在の展望デッキからの眺めですが…」
チケット売場でそう言われ、示されたモニターを見ると、一面真っ白。
先日東京スカイツリーに行きました。
2012年のオープンから3年。一度その展望台からの眺めを体験したいと思っていたのですがなかなか機会が無く、ようやく実現した初めてのスカイツリーなのに天気は雨。
これは失敗したなと思いました。雨なら別の日にすれば良いところではありますが、この機会を逃したら次にいつ行くことができるかどうか分かりません。
チケット売場のモニターに映っているのは現在の展望デッキからの眺望。
つまり
何も見えない
ということなのです。
でも、せっかくここまできたのだし、ここであきらめて他へ行くのもつまらない。了承のうえチケットを購入しました。
雲間からの景色が秀逸
展望デッキまでのエレベーターは4基あり、それぞれ春、夏、秋、冬をテーマにした内装が施されています。
筆者が乗ったのは「春」。桜がモチーフです。
ちょっと意外だったのは窓がなかったこと。勝手な思いこみですが筆者はてっきりエレベーターには窓があって、高い場所が苦手な筆者にとってはさぞかし怖い思いをするのだろうなと覚悟していたのです。
平日で悪天候ということもあり、とても空いていました。
スカイツリーのエレベーターの速度は世界3位とのこと。分速600メートルだそうです。ちなみに標準的なエレベーターの速度は分速30~60メートルなのだとか。
あっというまに展望デッキに到着。地上350メートルの高さです。あの東京タワーを見下ろすことができる高さにいるのですが、残念ながら外は真っ白。
まあ、なんとなく外を見ながら展望デッキを一周しました。
本来ならすばらしい眺望が堪能できるはずだったのに、と白い雲を眺めていると、なんと、雲が切れ、一瞬ではありましたが地上が見えたのです。
遠くの景色は相変わらず見られませんが、近隣の建物や直下の道路を走る車などを見ることができ、少なくとも自分がいま地上から350メートルもの高さにいることが実感できました。
壮大なパノラマを楽しむことはできなかったけれど、雲の切れ間から垣間見た地上の風景に、まるで鳥になったような気分です。
面白かったのは、屋上に企業名が書かれた建物が多かったこと。ガイドさんの話だと、スカイツリーができてから、企業が「上からの目線」を意識するようになったためだとのことです。
雨の日でなければ見られないものもある。
筆者は体験できませんでしたが、東京スカイツリーでは悪天候時にスクリーンにパノラマ風景を映し出す
「パノラマスクリーン」
を実施することもあるのだそうです。
あらかじめ撮影した映像ではありますが、雨の日に訪れた人たちにとってはうれしい気配りといえるでしょう。
筆者は今回、雨のため本来のパノラマ風景は堪能できませんでしたが、雲の切れ間から下界を眺めるという、雨天時にしか見ることができない体験をしました。
雨の日は外出を控えがちですが、思い切って外に出てみると意外な体験ができるかもしれませんよ。
雨の日じゃないと味わえない体験ってあるよね。まさケロンは雨の日のほうがアクティブになったりするよ。滑りやすいから足元には気をつけてね~。