お盆や正月に実家に帰省したら、両親が老けこんでいてショックを受けたことはありませんか?でも、認めるのがつらくて、当たり障りなく過ごして帰途についた。
親が認知症になったらどうしよう?介護は?お金は?
そうなった時に慌てないため、準備しておきたいことを6つ、ご紹介したいと思います。備えあれば憂いなしです。
1.まずは心の準備を。
いつかその日が来るという覚悟をする。
親も年を取り、いつかは息子、娘である自分の顔すら忘れてしまうことがあるという覚悟をすることです。それは誰にも止められない悲しい事実です。男性によく見られるのはそれを受け入れられず、病院に連れていくのが遅れることも。
極端ですが、中には「親のそんな姿を見るのはつらい」と、奥さんに介護を丸投げにして自宅に帰らなくなる人もいます。
対応の遅れは事態の悪化を招く。
現実から目を背けていると、対応が遅れ、事態はもっとひどくなります。愛すべき両親と自分の家族を守るため、つらい事実でも受け入れていきましょう。
また認知症は発見のタイミングで、たとえばアルツハイマーなどは薬で症状の進行を遅らせることができます。そうなると、見て見ぬふりは最悪の対応とわかりますね。
2.心強い行政サービスについて知る
怖いのは知らないから。
テレビやネットで見ていると、流れてくるのは認知症の介護で苦労している人の話ばかり。疲弊していく家族、空きがない施設など、悲しい話題が目についてしまうと思います。でも、本当にそうでしょうか?
自治体のホームページを確認する。
介護保険や介護予防など、役に立つ情報がたくさん掲載されています。認知症のページ、老人を見守ろうという活動など、いろんなページがあります。気になった記事をクリックして、ざっと目を通してみましょう。
もしもの時に「そういえばこんなサービスがあったな。」と即座に動くことができます。ざっと目を通したあとは、介護保険などの項目をじっくりと読んだり、相談窓口の所在や電話番号を確認したりしておきましょう。
3.両親と話し合う。
きっと、あなたのご両親も老後のことは不安に思っています。
- 老後のたくわえはあるか
- いざという時のための施設や専門家を見つけているか
- その上で自分にできることがあるか
以上3点を確認しましょう。
4.兄弟で話し合う。
一人での介護はとても大変です。
で、他の兄弟、姉妹に介護を丸投げしてしまうのは止めましょう。たとえ遠方に住んでいても
- 週末ごとに両親に電話をする
- 長期休暇に帰省して介護を手伝う
- 無理のない範囲での金銭援助
はできますね。
5.話し合いの結果を見直す。
両親や兄弟と話し合った結果をまとめ、不安なことや、足りないことをリストアップします。それに応じてさらに情報を集め、解決していきましょう。
地域のサービス、施設、お金などが問題になると思いますが、たとえば親の年金が少ない、介護保険では賄いきれない場合は、自治体の福祉課などに相談してみましょう。
6.常に情報を集める。
介護をしている友人に聞いた話ですが
「誰かがアドバイスをしてくれたり、いろんな情報をくれたりするけど、受け入れる余裕も気力もなかった。」
と、日々のゆとりのなさをうったえていました。そうなる前に、できるだけ情報収集をしておきましょう。
たとえば、航空会社では介護特別割引を実施しているところがたくさんあります。
大手2社を例にあげましたが、他の航空会社でも実施されています。
「◯◯(航空会社名) 介護割引」
で検索してみてください。遠方に住んでいる両親の元に通うにしても、こういった心強いサービスはあなたの不安を少し軽くしてくれるかもしれません。
認知症になってからでは遅い。
たとえば、いつか来るかもしれない大地震に対して建物の強化をした、というニュースを見たとします。地震が起こったらその建物に逃げ込めばいいとわかると、少し安心しませんか?
家に帰ったら奥さんが避難用のグッズをそろえていてくれていても同じだと思います。何も知らない、備えがないことほど恐ろしいことはありません。まずは正しい知識と情報をしっかり集め、そこから行動しましょう。
認知症にならないためには脳を動かすことだよね。ピアノとかギターみたいな指を細かく動かす趣味をもつといいみたい。親と一緒にそういうのやってみるのもいいかも。