家族の一員になったペット
現在の日本では、3世帯に1世帯が犬や猫などのペット飼っているそうです。しかも1匹だけでなく、犬の場合は2匹、猫の場合は2匹以上飼っている人も多いそうです。
ペットを買う理由として、
「かわいくて癒やされる」
ということがあると思います。
疲れて帰宅したら、真っ先に玄関に駆けつけてくれる犬、気まぐれだけど、ふわふわとやわらかくて、なでているだけで幸せな気持ちになる猫。昔は番犬、ネズミ捕りのために犬や猫を飼っていましたが、現在ではペットは「大切な家族の一員」です。
ペットは家族をどう思っているの?
実際にかわいい犬や猫に癒やされていて、仕事が終わって飛ぶように家に帰る人はたくさん居ます。お子さんのいるおうちでは、ペットは子どもたちの良き遊び相手になっている事でしょう。筆者の友人は、
「猫を飼ったおかげで、夫婦の会話が増えた」
と言っていました。
ですが、当のペットたちはどうでしょうか?
- 飼い主が一方的に癒やされていますが、実はペットにはストレスがたまっている、そんなことはないでしょうか?
- 一日中お留守番で寂しかったり、子どもたちの相手に疲れていたりはしないでしょうか?
犬や猫に最近調子はどう?と聞いてみても、もちろん返事はしてくれません。
そこで、
「ペットの気持ちを知るために、コミュニケーション術を極めるのに良いツールや方法はないか」
探してみました。調べていて、定番の人気商品と、予想外な新しいサービスを見つけました。
バウリンガル
犬とのコミュニケーションのツールとして大ヒット
ペットとのコミニケーションツールといえば、真っ先に
「バウリンガル」
が思い浮かぶ人が多いと思います。おもちゃ会社で有名な株式会社タカラ(現在ではタカラトミー)より、犬とのコミュニケーションツールとして、2002年に発売されました。売り上げ目標が20万個に対し、なんと世界中で30万個が売れたそうです。犬の言葉は世界で共通だったんですね。
バウリンガルの仕組み
バウリンガルの仕組みですが、本体と、犬の首輪についているワイヤレスマイクがセットになっています。
- マイクを犬にセットし、本体は飼い主が持ちます。
- マイクが捉えた犬の鳴き声が本体に自動で送信され、分析されます。
- そこで翻訳された犬の感情が、ディスプレイに表示されます。
ロングセラーのバウリンガル
2009年には改良版が発売され、2010年にはなんと、iPhoneのアプリになって登場しました。iPhoneで読み取った、例えば
「一緒に遊びたい」
「おなかが空いた」
などの犬の気持ちがTwitter(ツイッター)に投稿される、「Twitter連携機能」がついています。SNSに書き込むワンちゃん達って、とてもかわいいですよね。
派生した商品として、「ニャウリンガル」、という猫と会話ができる商品もありましたが、残念ながらこちらは「開発、販売が中止」になっています。猫の気持ちは犬より複雑だったのでしょうか。
ペットの深層意識に聞いてみる!
ペットヒーリング
「ヒーリング」
と聞いて何を連想しますか?
リラックスする音楽が流れる中、霊能力者が過去の体験や、自分が深層意識に押し込んでいる感情を読み取って、それを解き放ち、癒やされる……テレビ番組にもなった、心霊的な治癒です。昨今では、人間だけでなく、ペット達もそのヒーリングで癒やされているそうです。
ペットヒーリング、どうやって行うの?
飼い主とペットで、ペットヒーリングを行うヒーラー(癒やす人)さんと対話し、ヒーラーさんが、ペットの意識にアクセスするそうです。この方たちは、犬や猫だけではなく、鳥や、はちゅう類(カメ、トカゲ、ワニなど)も癒やしてしまうそうです。
言われてみると、例えば「カメ」を棒でつつくと、嫌がって甲羅に閉じこもってしまいますものね。好き嫌いや、うれしい悲しいの感情が彼らにもあるから可能な治癒なのでしょうが、人間だけでなく、動物の心も読んでしまうというのはすごいですね。
ペットヒーリングの最終ゴールは?
たとえば、
「飼い主がペットのためにと思ってしたことが、ペットにとっては逆に負担になっている」
そんなことはないでしょうか。
前述したとおり、ペットにも「感情」があり「精神」があります。そこで、ヒーラーさんが、ペットの意識にアクセスをし、実際にペット達がどのように感じているのか、どんな風にして欲しいのか、そういったメッセージを読み取り伝えてくれるそうです。
そのことによってペットと飼い主の絆をより強くしたり、ペットを通して、過剰な愛情を注いでいる自分は寂しいのではないだろうか、と、飼い主自身の精神状態なども見つめ直すことができるそうです。
ペットヒーリングは自分自身を成長させるきっかけになりそうだよね。人とのコミュニケーション力も上がると思うんだ。