いい声でしゃべる人の話ってそれだけで惹きこまれてしまいますし、何気ない話でも深い話に聞こえてしまいますよね。逆に、いい声でない場合、「やかましい」と思われて、途中で相手は聞く気を失ってしまいます。
『なかなか相手がしっかり話を聞いてくれない』
という悩みをお持ちの方は、声を変えることで、ガラリと悩みが解決するかもしれません。
私もあまりいい声ではありませんでした。しかし、自分なりに勉強して、声をよくするトレーニングを一ヶ月毎日30分続けたら、自然体でもダンディーな渋い声で話すことができるようになりました。
そうすると、常識を言っても、「深いね~」と反応が返ってくるようになりました。
今回は、声の理論に基づいたものではありませんが、私の経験から、会話の時にいい声でしゃべれるようになる努力を3つ紹介します。
1. 大きな声で声帯を鍛える
100m先の人に届く声で10分朗読する
朗読する本はなんでもいいです。日本語の名作と言われている「純文学」をおすすめします。なぜなら、文章のリズムが良いので読んでいて楽しく、また語彙力が増えて一石二鳥だからです。
さて、話がそれましたが、声帯も筋肉です。大きな声というのは、大きな息が声帯にぶつかり、大きな振動をすることによって生まれます。そのため、大きな声を出す練習をしていれば声帯がたくましくなっていき、豊かな響きをもった深みのある声をつくるトレーニングになります。
ポリープに要注意!
ただし注意点があります。声帯は非常に繊細な筋肉ですので、大きな声で振動させすぎると、筋肉疲労を起こし、下手をするとポリープができてしまします。ですので、10分程度でやめるのがよいでしょう。また、「声がかすれてきたなあ」と感じたらやめておいたほうが無難です。
2. 高音と低音で声帯を整える
蚊の鳴くような声で高音でハミングを5分
『蚊の鳴くような細くて高い声で、息が続く限りのハミングを5分間続けてください。』
高い声を出すときには声帯が細く締め付けられた状態になっています。そのため、声帯のストレッチのような役目を果たしてくれます。
また、ハミングをしていると、頭蓋骨に音を響かせるトレーニングにもなりますので、響きのある声を出す練習にもなります。
君が代を歌うような低音で朗読を5分
君が代というのは物のたとえですが、「可能な限りの低音」で朗読してください。これも、高音を出す理由と同じで、声帯のストレッチの役目を果たしてくれます。低音の時には、声帯が大きく広がった状態になるからです。
カラオケも上手くなる!
ちょっと話はそれますが、高音と低音のトレーニングをしていると、カラオケがうまくなります。なぜかというと、特にJPOPに顕著なのですが、急に高音に切り替わるところを巧みに歌えるようになります。
また、不思議なことに、低音を鍛えると、声帯をリラックスさせる要領が得られるのか、高音を出すときののどが詰まったような苦しさが解消されますよ。
3. 喉仏を下げる筋肉を鍛える
喉を開くということ
聞きなれない言葉かもしれません。私も詳しい理論はわかっていませんが、ざっくりと言えば、
「喉の奥のスペースを広くして、声の響きを美しくする」
ということです。方法は、喉仏を下に動かした状態が、喉が開いた状態です。なかなか初心者には難しいのですが、あくびをしたときに、喉仏をさわってみてください。下に下がっているはずです。この筋肉の動きを覚えて鍛えましょう。
喉を開いた状態で朗読を10分
喉の開き方というのをざっくりと説明しました。喉を開くための筋肉も、もちろん鍛えられます。最初のころは、意識しないと喉を開けなかったのが、練習するうちに、会話のなかでも自然と喉を開けるようになってきます。ですので、喉を開くことを意識して、10分間朗読する努力を続けましょう。
3つに分けて解説しましたが、要するに様々な声を出す訓練が、良い声を出す秘訣ということです。私は専門家ではないのですが、実際に効果が出た方法ですね。ぜひ一度試してみてください。ただ、声帯は繊細な体の部位なので、くれぐれも無理はしないでくださいね!
くだらないこと言ってんのになんだかかっこいい人っているけど、声がいいからなのかも。美声ならなにを言っても許されたり・・・・はしないか。