モノを整理することの大切さは、よく言われます。精神衛生上のメリットがあったり、探しものをする時間を節約できるメリットがあったりするからです。
実は、手にとって触れることのできるモノだけじゃなく、
『時間』
も整理することができるのです。そして、整理することのメリットは大きく3つあるといえます。
今回はまず、時間を整理する方法をざっくり説明してから、時間を整理することのメリットを解説していきたいと思います。
時間を整理する方法
整理とは、
「理」を伴っていないモノゴトに、「理」を伴わせていくことを指します。
モノの整理を例にともなっていえば、冷蔵庫の前に靴下があるのは「理」がともなって居ません。しかし、靴下がタンスに収められているのは「理」がともなっています。
時間も同様です。
- ゲームの後に勉強するのは、どういう理由からですか?
- 仕事から帰ったらすぐにビールを飲むのはどういう理由からですか?
- 朝起きたらすぐに新聞を読むのはどういう理由からですか?
こういったことをひとつひとつ考えてみましょう。
より具体的な方法論に落とし込むなら、まずは1週間、平日をどのように過ごしたのか、書き出してみましょう。そして、過ごし方のベストな配列を考えてみてください。これが時間を整理するということです。たった2ステップで出来てしまうから簡単ですよね。
時間を整理することのメリット
1. ぼんやりとしている時間がわかる
時間を整理してみることの一番のメリットは、
無駄なスキマ時間の解消
です。朝起きてから寝るまでの間を全て書き出して見ると、意外とぼんやりしている≒なにもしていない時間が多いのに気がつくと思います。
なにもしない時間が不必要だとは言いませんが、なにもしていない時間が多すぎるのは問題です。水道管が漏れているような状態で、無駄が多いと言えるでしょう。ですので、どのタイミングでぼんやりしてしまうのかということを把握して、コントロールしていきましょう。
2. 自分のなかでの優先順位がわかる
自分のなかで優先順位が高いものほど、先にやってしまいます。1週間ほど記録してみれば、
自分が人生のなかで本当に大事にしているもの
を、見つけることができるでしょう。
自分のなかでの優先順位が高いものがわかったら、今度はそれに注力するために、1日の最適な時間配分を考えましょう。やりたいことの後に、あまりやりたくないことをもってきたり、1日のうちで一番調子の良い時間帯にやりたいことをできるようにしたりといった具合にです。
3. やりたいことを実現するための計画を立てられる
自分はやりたいことをするのに、何時間集中することができるのか
ということがわかります。いくらやりたいことといっても、極端な話ですが24時間集中することはできません。
では何時間くらいなら集中することができるのか把握しておくことは、やりたいことを数日単位ではなく数ヶ月単位で考えるために欠かせないプロセスだといえます。
「実現」という言葉がともなうほどのやりたいことは、小さなステップの積み重ねです。1日をひとつのステップだとすると、どれだけの厚みのステップを自分がもっているのかということを把握しないと、実現までに何日必要かわかりませんよね。
手にとって触れることのできない「時間」を整理するってどういうことだろう、と最初は思われたかもしれません。ですが、この記事を読むことによって、時間を整理するということが、簡単かつ大切であるということを分かっていただけたのではないかと思います。
人生は長いように感じられてあっという間です。限られた時間を大切に使うためにも、ゆっくりした時間をとれたときには、時間の整理にトライしてみてはいかがでしょう。
時間の整理は、これからの自分の生き方をちゃんと考えるきっかけにもなる気がするんだよね。