10月27日から11月9日は、読書週間って知っていました?
読書週間は、1924年に日本図書館協会が制定した歴史ある国民的行事です。
今年の読書週間こそは、
「長編小説にチャレンジしよう!」
とお考えなら、本選びの際にぜひオススメしたいのが、受賞作品を読むということです。
なぜなら、内容については合う合わないがあるにせよ、話題になった作品だからです。
そのため
「そういえば、○○賞もらった云々を読んだのだけど」
という風に、雑談の新鮮な切り口になってくれます。
そこで今回は、読書初心者にオススメしたい長編小説の文学賞を3つ紹介します。
直木賞
2月と8月に受賞作品発表
言わずと知れた日本の2大文学賞の1つです。毎年2月と8月に受賞作品が発表されます。そのため、10月ではまだ受賞作品のタイトルくらいは覚えている人が多いため、話題にするにはもってこいの文学賞といえます。
大衆文学の創始者
直木賞と聞くと、
「芥川賞の芥川は分かるけど、直木って誰?」
と思われる方が多いのが実情です。
そのため、敷居の高い文学賞と思われている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
それは違います。
というのも、「大衆文学」という言葉をつくった人物こそが、直木賞の由来の直木三十五その人だからです。
そのため、読者初心者にも是非チャレンジしてほしい文学賞です。
太宰治賞
実はユーモア満載の太宰治
太宰治と聞くと、一歩引いてしまいませんか?
- 「暗い」
- 「重い」
- 「難しい」
そんなイメージで、読まず嫌いの方も多いのでは。
それはとてももったいない。
なぜなら、太宰治は、実はとてもユーモアあふれる作品を書いているからです。
確かに、自殺や心中、家庭崩壊などテーマは重たいのですが、語り口調は軽妙。
そして、自虐ギャグまっさかりの今だからこそ笑える自虐ネタ満載です。
そんな太宰治にちなんだ賞だからこそ、選ばれた作品は、親しみやすい作品が多く、読書初心者にもおすすめな賞です。
どうせ読むなら純文学を
太宰治は純文学に与えられる賞です。並び称される芥川賞の受賞作品は前衛的ですが、太宰治にちなんで生活感あふれる純文学が数多く受賞しています。
そのため、純文学ならではの、深い内容を、さっくり読めるお得な賞と言えるでしょう。
純文学な下火な今だからこそ、純文学を読めば、あなたの希少性は増すので、純文学を読書週間のうちに1冊は読むことを提案します。
星雲賞
読者が選ぶ文学賞
今まで紹介した2つの賞は、プロの作家が選ぶ文学賞です。
そのため、どうしてもプロの視点が混じり、読者初心者にはとっつきにくい側面も否めません。
しかし、星雲賞は違います。SF読者によるSFに対する賞なのです。
SFと聞くと、「ドラえもん」とか「ガンダム」とかを思い浮かべると思いますが、ジャンルのそもそもの性質として、エンターテイメントがあふれているので、読者初心者が読んでも、長編を制覇できる可能性大です。
話題性抜群
今までの星雲賞の受賞作品をざっくり紹介すれば、
- 日本沈没
- 銀河英雄伝説
- 図書館戦争
といった誰もが1度は聞いたことのあるタイトルが並んでいます。
1度は聞いたことのあるタイトルなのは、星雲賞をもらったため、大きく話題になった賞だからともいえるのです。
それくらい影響力のある賞ですから、話題作りのために読書をしようと思っている人にはぴったりの賞ですよ。
今回は読書のベテランなら絶対知っている3つの賞を紹介しました。
どんな文学賞にも、傾向というのがあります。文学賞を何冊も読んでみると、その賞がどんな賞に与えられるのか、なんとなくつかめてきます。賞について自分なりの意見を持てるようになったら、きっと人から尊敬されますよ。
長編一本制覇したときの喜びってたまらないよね。リアルなのがいいか、非日常っぽいのがいいか、ピンときたので選ぼう〜!