褒められると誰でも嬉しいものです。それまでの自分の努力が認められた気がするからです。とはいえ、大人になると、褒められることは圧倒的に少なくなります。
子どものころは、少しできるようになると褒められるものですが、大人になると、できて当たり前のことばかりが増えてくるからです。例えば、お客様の要求水準に応えるのは当たり前のことですよね。
「頑張っているのに、誰も褒めてくれない……」
なんていう状況が続いてくると、だれでも精神的な疲れを感じてくるものです。とはいえ、誰かに「褒めて!」なんてアピールするのもみっともないですよね。なので、自分で自分を効果的に褒めるテクニックを身につけておきましょう。
自分で自分を褒めよう
自分を褒めると脳内物質で心地よくなる
褒められることで、脳内では快楽を司るドーパミンが分泌されます。これにより、褒められることで、人は快感を得るのです。
あるデータによると、言葉で褒めることは、金銭を与えられること以上のドーパミンが分泌されるともいわれています。
そのため、人に褒められなくても、自分で自分を褒めるテクニックを身につけておくことは。快感で疲れを吹き飛ばすために、必要なテクニックだといえるのです。
実感できるかたちで自分を褒めるのがコツ
自分で自分を褒めるといっても、
「よしよし、自分がんばったな。よくやったな」
と心底思える人というのは、よっぽど強いメンタルの持ち主です。そんな人は、自分で自分を褒める必要すらないのかもしれません。
この記事を読んでいる人は、精神的な疲れを感じやすいひとでしょうから、なかなか心のなかで、自分を褒めても、しっくりこないという方が多いことでしょう。
なので、自分を褒める時には、なにか具体的なものを自分に与えるようにしましょう。そうすることによって、褒められている実感をより得ることができるので、心の声をあまり強くもっていない人でも、効果的に自分を褒めることができるのです。
効果的な自分の褒め方
1. 自分のご褒美を決めておく
「なにか達成したら自分にはコレを与える」
というものを決めておいて、それを常備しておきましょう。五感を刺激する食べ物が良いと思われます。
例えば、達成したらアイスを食べるという風に、設定しておいて、冷凍庫にアイスを入れておきます。このご褒美の効果は、最初のうちこそあまり実感できませんが、繰り返し、自分にご褒美を与えるたびに、効果は増していきます。
そして、気分が落ち込んだ時には、常備してある自分へのご褒美を見るという風にすれば、自分のテンションをあげて、精神的な疲れを吹き飛ばすことができるのです。
2. 自分へのプレゼントを用意する
安いものでもかまわないので、プレゼント用のラッピングをしてくれるお見せに行って、自分のために買ったものをラッピングしてもらってください。
メッセージカードもつけてもらうとよいでしょう。自分の字とは思えないほど丁寧な字で、
「いつも頑張ってるね」
など、自分を褒める言葉を、書き添えます。
そして、枕元に置いておいて、朝一番で、ラッピングを解いて、自分へのプレゼントとするのです。しょうもうないものでも、ラッピングを解くという行為によって、自分へのご褒美感を演出することができるのです。
3. 文章に書いて自分を褒める
文章を書くのが好きな人なら、自分を褒め称える文章を、書いてみましょう。ここでも、大事なのが、自分とは思えないくらいキレイな字で書くことです。
そして、次の日や、落ち込んだ日に読み返すのです。不思議なことに、自分が書いたものであっても、日にちがたつと、他の人が書いたものかのように錯覚します。人は毎日変わっているから当たり前ですね。
自分を自分で褒めるテクニックをもっておくことは、ストレス社会を生き抜くうえで重要なサバイバル技術となってきています。今回は具体的なテクニックを紹介しましたが、心で自分を褒めるということを身に着けていくようにしていくのが一番重要です。即時的なテクニックで対処療法しながら、心を鍛えていきましょう。
そういえば知り合いに自分で自分を褒めまくってる超変わり者がいるけどすっごいメンタル強いや。