空気のいらないタイヤ?ブリジストンがエアフリーコンセプト実用化に向けて一歩前進
筆者は車を持っていません。
車はおろか運転免許すら所持していません。
いまどき珍しいと言われます。ただし、ドライブは好きです。
友人の運転でときたまドライブに出かけたりします。
車窓からの景色を眺めるのが大好きです。
ある車好きの友人に言わせると、車で一番お金をかけるべきパーツはタイヤだとのこと。
タイヤは車のパーツのなかで唯一地面と接する部分、だから一番大切な部分だというのです。
彼に言わせればタイヤによって、乗り心地、ハンドルの操作性、さらには燃費が大きく変化するということです。
たしかに一理あるとは思います。
筆者も仕事がら原稿用紙に向かうことが多いですが、筆記用具によって能率が大きく変わると感じる瞬間があります。
百均を否定するわけではありませんが、百均で買ったボールペンよりも、お気に入りの万年筆で書いたほうが、明らかに筆が進みます。
書き味が違うという面もありますが、万年筆のほうが文章がスラスラと思いつくのです。
タイヤ至上主義の友人の言っていることが、なんとなくではありますが理解できます。
事実タイヤというのは絶対とはいわないまでも、車の構成部品のなかでは重要な役割をになっているようです。
大手メーカーのブリジストンのホームページを覗いてみると、様々なタイヤが紹介されています。
タイヤと言ったらゴムで出来た単純なものだと、素人である筆者はイメージしていましたが、高度な技術を応用して、開発、製造されていることがよく分かります。
この度ブリジストンが開発中の
非空気入りタイヤ
が実用化に向けて大きく前進したと報道されました。
通常、タイヤはチューブに空気を注入して使用するものですが、
エアフリーコンセプト
と名付けられたこのタイヤは、この概念を覆すものです。
まったく空気を必要としない構造となっています。
空気が不要、つまりはパンクと無縁ということになります。
樹脂で重さを支えるという発想
通常のタイヤはチューブに注入した空気の圧力で車体の重量を支えます。
エアフリーコンセプトは、チューブの代わりに反発性のある樹脂を使用して重量を支えます。
自転車のタイヤには、スポークとよばれる金属製の棒が張り巡らされていますが、それに近いイメージです。
「エアフリーコンセプト」は2011年に「第一世代」が発表済みですが、当時のものは支えることが出来る重量や耐えられる速度に限界があり、高齢者向けの電動四輪車での使用が精一杯でした。
昨年発表された「第二世代」はさらに性能が向上し、支えられる重量は410キロ、速度は時速60キロに対応可能です。
これでもまだ2人乗りの小型車での使用が限界ですが、「第一世代」に比べると性能は格段に向上しています。
ブリジストンは2020年の実用化を目指して今後も開発を進めて行くことを発表しています。
「エアフリーコンセプト」が実用化されれば、自動車のタイヤはパンクとは無縁となります。またスペアタイヤが必要なくなるため、そのための設置スペースを座席などの居住スペースに充てることができると期待されています。
また100%リサイクル可能な素材で構成されているため、エコ効果もあります。
早くも一般ユーザーから一刻も早い実用化の声が上がっており、注目を集めています。
前述したタイヤ至上主義の友人も、「試してみたいとは思う」と言っていました。
このタイヤやったら、パンクする心配が無いから便利やね!
是非ともバイクのタイヤも開発してほしいなぁ~