究極の発見。STAP細胞によって医学が根本から変わる?
先日、街を歩いていると献血の呼びかけに出会いました。
完璧な文系である筆者は恥ずかしながら血液が人工的に作ることができないものであることを知りませんでした。
だから献血が必要なんですね。
でもなぜ血液は人の手で作り出すことができないのでしょうか?
血液の約半分は細胞です。
細胞は人工的に作り出すことができないもののひとつです。
だから血液は輸血に頼るしかないのだそうです。
細胞は人工的に作ることができない。
これは常識となっています。
裏を返せば、もし細胞を人為的にコントロールでき、自由に作り変えることが出来るなら医学は大きく進歩することになります。
そのための研究が各国で行われています。
そしてすこしずつ進歩しています。
2012年にノーベル賞を受賞した山中伸弥教授のiPS細胞は記憶にあたらしいところです。
そしてさらに大きな成果が発表されました。
神戸市の理化学研究所 発生・再生科学総合研究センターの研究チームが
したのです。
STAP(スタップ)細胞と名付けられたその研究の成果はこれまでの医学界の定石を覆す発見として世界中の注目を集めています。
STAP細胞とはどのようなものなのか?
細胞は一度分化したら他の機能に変わることができません。
詳しく説明すると、初期の段階では細胞は柔軟性を持っています。
血液になったり筋肉になったり、また内蔵を形成するなど臨機応変に変化します。
でも一旦分化してしまうとほかの機能を構成しづらくなります。
細胞はとても頑固で、
と柔軟性がなくなってしまうのです。
STAP細胞はこのように柔軟性がなくなってしまった細胞に刺激を与えることによって初期化させ、もとの何にでもなれますよという柔軟な状態にもどった細胞です。
iPS細胞も同じような原理ですが、初期化させる方法が違います。
iPS細胞は初期化させるきっかけとして遺伝子を使いますが、STAP細胞は酸性溶液を用います。
そのためコストが低く抑えられるというメリットが有ります。
また作製までにかかる時間が1週間前後とiPS細胞よりも短いのも特徴のひとつです。
今後の課題
ただしSTAP細胞はマウスでの研究結果であり、iPS細胞にようにヒト細胞で成果が確認できていません。
また専門家のなかには
という意見も出ています。
まだ成功したという段階ですのでこれからさらに詳しく調べる必要があり、また最終的にはヒト細胞での成功を視野に入れ、研究を進めていかなくてはならないようです。
ところでSTAP細胞の研究チームのリーダーは女性だそうです。
拍手を送りたいと思います。
いままで男性の独壇場という感があった科学・医学の分野での女性の活躍は本当に喜ばしいことです。
日々の医療技術の進歩にはほんま関心するなぁ~
この技術が完成したら、医療の世界に革命がおこると思うで!