もう飼えないという理由で犬や猫を保健所にもっていくとどうなると思いますか?
処分されます。殺処分です。
テレビでその様子を見たことがあります。犬の殺処分の様子でした。
横長の檻が少しずつ狭まっていきます。壁が動いて犬達を追い詰めていくのです。
そして有毒なガスを注入されます。
テレビではガス注入のための赤いボタンを押す映像が流れていました。
ペットは責任をもって最後まで飼ってあげてください
係の人のインタビューがありました。
ペットは責任をもって最後まで飼ってあげてほしい
と、訴えていました。
ペットショップへ行くと子犬や子猫がいます。
本当に愛らしい姿で、特に抱っこなんかさせてもらうと衝動的に飼ってしまいたくなります。
ペットを飼う事自体は全く問題ありません。でも動物は成長します。いつまでも子犬、子猫の姿のままではありません。
可愛くなくなった、という理由でペットを手放す人がいます。散歩に連れて行くのが面倒になったという理由で保健所を訪れる人もいます。あまりにも身勝手です。殺処分を社会からなくそうと行動を起こす人は少なくありません。
青森県立三本木農業高校の動物科学科の生徒たちが行っている活動は、とても衝撃的です。
殺処分され、焼却された動物たちの遺骨を土に混ぜ花を栽培しているのです。遺骨が産業廃棄物として処理されていることに衝撃を受けた結果の行動です。
命の花プロジェクト
活動開始から1年が経過
その活動が始まってから1年が経過しようとしています。
「命の花プロジェクト」と名付けられたこの活動はインターネットで紹介されたりテレビ、新聞で取り上げられたりして大変な反響を呼んでいます。
このプロジェクトの目的は殺処分ゼロです。
ペットブームの闇の部分と真摯に向き合い、少しでも多くの命を救おうと努力している高校生たちの姿には頭が下がります。
でもこういった活動は本来なら国をあげて行なうものなのではないでしょうか?
24時間テレビという番組があります。説明する必要がない有名な番組ですが、これも、もともとは募金を募るための活動だったのです。
政府が重い腰を動かそうとしないので民間が行動を起こさなければならないのです。
「命の花プロジェクト」は過酷です。遺骨の中には首輪などが混ざっていて、生徒たちはあまりの生々しさに涙を流しながら活動していた時期もあったということです。
生徒たちの努力はまだ効果を上げていません。
青森県内の殺処分の頭数は残念ながら増加の傾向にあるとのことです。
三本木農業高校の生徒さんたちの努力が実を結ぶことを祈ります。
生き物を買うのはええけど、それなりの責任というもの背負わなあかんねん
その責任を、人の勝手な都合で放棄したら絶対にアカン
生き物は大切にしてあげや