誰でも好きな音楽のジャンルを持っている
どんな音楽が好みですか
誰でも好きな音楽のジャンルがあることでしょう。
演歌が好きだったり、ジャズを聴くとリラックスできたり、ロックを聴くとテンションが上がったり。
筆者の知人は朝イチでロッキーのテーマを聴くことを日課にしています。
あの有名な映画のテーマ曲を聴くとやる気が漲ってくるそうです。
筆者のお気に入りはYMO。
想像力が刺激されます。
NO music NO life
携帯音楽プレーヤーが普及していることからも音楽が一般的に多くの人に親しまれていることがわかります。
音楽のない人生なんて、という言葉がありますが音楽には人の心に呼びかける何かがあるのでしょう。
そういえば妊婦さんがクラシックを聴くと胎教にいいという話もありますね。
音楽が心に響かない
バルセロナ大学の研究チームが興味深い研究結果を発表しました。
音楽を聴いても感動しない、心を動かされない性質を持った人がいるというのです。
研究チームはこれらの人々を
音楽不感症
と呼んでいます。
どのようなジャンルの音楽にかかわらず、美しい音楽を聴いたとしても感動しないのが特徴です。
一体どういうことなのでしょうか?
報酬系へのアクセスの違い
バルセロナ大学研究チームの実験
バルセロナ大学研究チームが行った実験は次のようなものです。
被験者は、音楽に心を動かされやすいグループ、平均的なグループ、音楽への反応が低いグループの3つに分かれています。
それぞれに音楽を聴いてもらい、どこまで心を動かされたかをランク付けします。
つぎにゲームを行います。
勝てば報酬を得ることができ、負ければ実際にお金を払わなければならないというルールのゲームです。
結果は非情に明確でした。
音楽に対し反応が低かったグループは、お金をかけたゲームに関しては高い反応を示したのです。
報酬系への回路
この実験結果は報酬系への回路に違いがあることを示している可能性があります。
報酬系とは脳の一部分を差しています。
欲求が満たされたとき快感を感じる部分が報酬系といわれています。
音楽に対して反応の低いグループは、金銭的欲求が満たされたときに高い反応を示しました。
このことから報酬系が刺激される回路の構成が通常とは異なるという仮説が成り立ちます。
自分の気に入った音楽を聴いたときに報酬系が刺激を受けるのが一般的とするならば、音楽不感症の場合、別系統から報酬系に刺激が与えられるということになります。
病気ではない
音楽不感症という名称から病気の一種であるようにとらわれがちですが筆者はそうは思いません。
脳の回路が一般的なものと違うだけで、いわば個性のようなものだと捉えるべきではないでしょうか。
音楽にだって好みのジャンルがあるのです。
ロックには反応するけれど演歌はあまり好みじゃないのと同じではないでしょうか。
今回の研究結果の意味は脳の働きの一部が解明されるきっかけになることだと筆者は思います。
なんにでも、人それぞれ好みがあるってことやね!
ちなみに、まさケロンはJ-POPをよく聞いてるでぇ~