被ばくで破壊されたDNAを自己修復
米研究者が発表
放射能を浴びると人体に影響が出ます。
ガンや心臓疾患を患う場合もあります。
原因は被ばくすることによって細胞が破壊されるからです。
私たち人間の体はそのようにできています。
ところが米国の研究者が被ばくしても自己修復できる菌類の培養に成功したと発表しました。
自己修復する大腸菌
米ウィスコンシン州マジソン大学の生物化学者であるマイケル・コックス氏とそのチームは、ヒトの腸内細菌の一種である
大腸菌E.Coli
に、放射線のダメージに対する耐性を持たせることを考えつきました。
研究チームは「E.Coli」に放射線を浴びせ99%を死滅させ、生き残った1パーセントを培養し、新しい世代を作り出すという作業を20回継続して行いました。
その結果、実験に使用した放射線の4倍の量を浴びても「E.Coli」が自己修復を行うことを確認したのです。
人間の細胞も自己修復できる可能性を証明できた
人間もDNAを修復している。
E.Coliと同じように人間の体もDNAを修復する働きを持っています。
ということは、今後の研究次第では人間も放射線を浴びても自己修復できるようになる可能性を秘めていることになるのです。
コックス氏は
と語っています。
「E.Coli」の実験結果から細胞のDNA自己修復機能は環境によって変化、または進化することが証明できたわけです。
コックス氏の言葉は人間の細胞も飛躍的な発展を遂げる可能性があることを示唆したものです。
とはいえまだ未知の部分が多く残されています。
被ばく者を治療できる日が来るかもしれない。
日本は世界で唯一原子力爆弾の被害にあった国です。
ご存知のように今も被ばくに苦しむ人達が大勢います。
それだけではありません。
核実験や原子力発電所の事故などの後遺症で苦しんでいる人たちは世界中にいるのです。
筆者はぜひともこの研究を進めてもらいたいと思います。
いつか放射線を浴びてしまった人たちを治療することが出来る日が来るかもしれません。
こういった技術はよく軍事利用されがちですが、それだけは避けてほしいと思います。
科学は人の幸せのために発展していくべきです。
日本の科学者もこのような研究を行って早く苦しんでいる人たちが笑顔になるよう努力してほしいと思います。
被ばくの自己修復する細胞を利用して、ほかの医療技術にもいかせるんやないかなぁ~?
そうすれば、今まで治らんかった病気も治るようになると思うで!