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本当に効き目に差はない? ジェネリック医薬品のメリット、デメリット

いのちを感じる美しい葉

ジェネリックを拒否

後発医療品は信用できない?

筆者は家族をがんで亡くしています。いまから3年前のことです。がんが発見されたときは、残念ながら全身に転移している状態で、担当医は、はっきりとは告知しなかったのですが、どうやら1年もたない状態のようでした。

抗がん剤を服用し、入退院を繰り返していましたが、結果的には10年生き続けました。本人に心残りはなかったと、筆者は思います。立派にがんと闘った10年間でした。

今でも印象に残っているのですが、一回に服用する薬の量がとても多かったのです。ある日、はがきが届きました。

「服用している薬をジェネリックに変えませんか? 効果は同じで、費用が安くなる分、負担が少なくなりますよ」


という案内です。

しかし彼は、頑としてジェネリックに変えようとはしませんでした。昔気質の人間だったので、

ジェネリック=後発品=質が劣る

と考えていたようです。



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ジェネリックは本当に新薬とおなじものなのか?

最近になってこのことを思い出し、ちょっと気にかかったので調べてみました。

ジェネリックはご存知のように、特許の切れた医薬品です。新薬には特許があります。一般的に20年ぐらいは、開発した医薬品メーカー以外はおなじ薬品を作ることができません。

一から新薬を開発するためには、莫大な費用と年数がかかります。特許は開発したメーカーに対する「ご褒美」のようなものなのです。

さて特許が切れると、ほかのメーカーも同じ医薬品を製造、販売することができます。特許が切れた薬品のことを「ジェネリック」と呼ぶのです。新薬に対して「後発医薬品」とも呼ばれます。

ジェネリックは、開発にあまり費用を必要としません。そのため価格が安いというのが特徴です。

効き目が同じで、価格が安いのであれば普通に考えてジェネリックのほうがいいと思いますが、専門家の中にはジェネリックに懐疑的な意見もあります。

その理由は

「必ずしも新薬と同じ効き目ではない」

というものです。

ジェネリックのデメリット

新薬と「全く同じ」とは言い切れない

医薬品の特許には「物質特許」ともうひとつ「製剤特許」があるそうです。

ジェネリックにかかわるのは「物質特許」です。物質特許とは有効成分のこと。その薬の効き目の源のようなものです。有効成分が同じであれば効き目も同じだと考えがちですが、実際はそうではありません。

薬は有効成分以外に添加物で構成されています。添加物というとあまり良いイメージではありませんが、薬の場合、溶けやすさや有効成分の分解の速度などを調節するための重要な要素です。

また、薬の形態も効き目を大きく左右します。錠剤なのか顆粒なのかカプセルなのかも、有効成分の効果を最大限に引き出すため、最も適切なものが選ばれます。これらのノウハウが「製剤特許」なのです。

そして「物質特許」が切れても、「製剤特許」がまだ残っているというケースも少なくありません。この場合、ジェネリックを製造・販売する医薬品メーカーは製剤特許で守られている「新薬」のノウハウは利用できません。

ということは同じ有効成分を含む薬品であっても、溶ける時間が異なる、有効成分の分解の速度が違うという「差」が生じます。

従って厳密には

「ジェネリックは新薬とまったく同等の効き目を持つ」

と言い切ることができないのだそうです。

だからといって危険ではない

とはいえ「ジェネリック」が危険であるということにはなりません。

薬の効き目は個人によってばらつきがあります。新薬からジェネリックに切り替えても、全く同じ治療効果が得られたということは充分ありえます。

また、処方される場合は医師、薬剤師といった専門家がチェックするわけですから、やみくもにジェネリックに対して神経質になる必要はありません。

もし仮にジェネリックに切り替えて何かの不都合が発生した場合は、医師に相談し、新薬に戻してもらえばよいのですから。

日本は諸外国に比べてジェネリックの普及率が低いといわれています。医師や薬剤師といった専門家の間でもジェネリックにたいしては意見が分かれているという話もあります。

まずジェネリックに対する環境の整備をすることが今後の課題といえるのではないでしょうか。

まさケロンのひとこと

ジェネリックが新薬と全く同じ効果でないにしても、「病気に効く薬」としてつくられているはず。病気によってリスクも変わってくると思うから、そのあたりはよく考えなきゃだね。

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筆者情報

言祝(kotoho)

映画オタク。日課は読書。最近は料理にハマっています。座右の銘は「好奇心を失ったら、そこで終わり」