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カフェインと子ども/炭酸飲料やエナジードリンクの依存に注意!

炭酸飲料
Written by すずき大和

「子どもはコーヒー飲んじゃいけません」

て、よく聞きます。

コーヒーに含まれる「カフェイン」は交感神経を刺激し、適度な眠気覚ましや士気を上げるなどの効果がありますが、子どもの場合、刺激が強すぎて夜眠れなくなり、それが成長に影響すると考える人がたくさんいます。

しかし、最近、

“むしろコーヒーはとてもヘルシーな飲み物ではないか?”

と思わせるような研究結果が、相次いで海外で発表されています。そのせいか、アメリカでも日本でも、コーヒー飲料を飲む子どもが増えてきました。

そして、

「飲めば身体能力が高まる!」

「疲労が回復する」

「集中力と記憶力が高まる」

などと謳う、カフェインたっぷりの「エナジードリンク」のブームは、10代の子たちにも急速に広まっています。



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コーヒーはからだに悪いのか?

コーヒーはからだに悪い嗜好品?

コーヒーは、大人でも飲みすぎるとからだに悪いのではないか?という懸念は世界でも昔からありました。

「発がん性がある」

「高血圧を助長する」

「糖尿病になりやすくなる」

など、いろいろ噂されることもありました。

米ハーバード公衆衛生大学院(ボストン)栄養学・疫学教授らの研究チームは、30年以上かけて、20万人以上を対象に、コーヒーの消費量を含め、食生活やライフスタイルの追跡調査を行ってきました。

その結果、

“コーヒーが、がんや心血管疾患などあらゆる原因による死亡のリスクには関係がない”

“逆に、1日1~5杯のコーヒーを飲む人は、飲まない人より死亡率が低かった”

というデータがあがってきました。

コーヒーの効能研究は他でも様々に行われており、それらの研究では、

  • 炎症を軽減
  • 抗酸化物質として作用
  • 血糖の調節を改善


という効能が示唆されています。ハーバード大の調査でも、コーヒーには糖尿病や心臓血管疾患のリスクを低下させる働きがあることが分かっています。

気を付けないといけないこと

コーヒーに健康にいい効果があるのは、ほぼ確かなようです。が、これはあくまでブラックか少々の砂糖だけ入れて飲んだ場合です。たっぷりの砂糖や生クリームなどを入れる飲み方の場合は、飲み過ぎれば糖尿病のリスクを高めます。

1日6杯以上飲んでも、健康効果はそれ以上にはならず、むしろカフェインの負の部分の影響が大きくなる可能性が高いので、飲み過ぎはやはりよくないということです。

実は、コーヒーに含まれるカフェインは全体の1~2%であり、ポリフェノールのほうがたくさん含まれています。様々な健康効果は、このポリフェノールやビタミンなどの栄養素による所が大きいと見られています。

エナジードリンクはからだにいいのか?

カフェインの効能と副作用

カフェインは、大人が適度な量を摂る分には、気分シャッキリ効果の他にも、

  • エネルギー消費量の増加
  • 身体能力の向上
  • 疲労減少
  • 瞬発性の向上
  • 認知機能の強化
  • 集中力と短期記憶の向上


などにつながることが示されています。

ハーバード大の研究でも、最近、カフェインは脳内の特定物質の分泌を増やす抗鬱効果があり、そのせいで

“コーヒーをよく飲む人は、飲まない人より自殺率が50%も低い”

という分析結果を発表しています。

だからこそ、エナジードリンクの多くにはカフェインが含まれ、それを“ウリ”にしているのです。

しかし、2015年12月、九州の20代の男性がエナジードリンクの過剰摂取により「カフェイン中毒死」した事件がありました。

カフェインの刺激は、適量なら健康促進に役立ちますが、多すぎると

  • 心拍数や血圧の上昇
  • 睡眠障害
  • 動機
  • 胃のむかつき

など引き起こし、時に命も脅かす大変危険なものです。そして、カフェインはたばこやアルコールと同じく「依存性」があるので、過剰摂取が習慣化すると止められなくなります。

カフェイン、実際にどれくらい摂っている?

身近な嗜好品に含まれるカフェイン量はだいたいこんな感じです。

  • コーヒー1杯はだいたい60mg(エスプレッソは80mg)
  • お茶なら30mg
  • エナジードリンクは少ないものは1本40mg未満ですが、多いと80mg
  • 眠気スッキリドリンク剤となると1本120mgくらい


  • チョコレート1枚(50g)は20mg
  • ホットココア1杯には50mg
  • コーラなどの炭酸飲料1本で40mg


子どものカフェイン摂取量には要注意を

カフェイン調査は、実はこれまで大人についてのものしかデータがありません。コーヒーは一日5杯まで、というのもあくまで大人の話です。大人は1日1g以上摂取すると、中毒症状が出始めます。

が、成長期の子どもの場合はそれよりずっと少ない量で悪影響が出る可能性が高いと考えられます。

チョコや炭酸飲料にもお茶以上のカフェインが入っています。大人が飲むコーヒーやお茶より多くの量の炭酸飲料を飲んでいる中学生は少なくありません。カフェイン依存が心配される子どもは案外近くにいるかもしれません。

最近の都市部の子どもは、夜遅くまで起きています。食生活も偏りがちで、大人のように睡眠不足や過労、無気力症も見られます。

受験を乗り切るためにエナジードリンクに頼るのもわかるような気もしますが、からだが成長しきらないうちは、できればエナジードリンクやコーヒー飲料は避け、炭酸飲料やチョコレート菓子もほどほどにすることが大切です。

未成年の周りにいる大人の皆さんは、ぜひその辺気を配ってあげてください。

まさケロンのひとこと

エナジードリンクはここぞというときの切り札になるよね。「よっしやるぞー!!」って気合いいれるスイッチみたいな。でも頼りすぎには注意!

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筆者情報

すずき大和

調べもの大好き、文章書くことも人に説明することも好きなので、どんな仕事についても、気付くと情報のコーディネイトをする立場の仕事が回ってきました。好奇心とおせっかい心と、元来の細かい所が気になると追求してしまう性格をフルに発揮して、いろいろなジャンルのコラムを書いています。