6月16日は
和菓子の日
和菓子について深く考える機会はあまりありませんが、この機会に年中行事と和菓子の関わりについて調べてみました。
今回は、生まれたての子供と和菓子の関係。
和菓子は昔から祝い事に欠かせないものだということがよくわかります。
生後三日目の祝い「三つ目のおはぎ」
今は、産まれてすぐに赤ちゃんが亡くなってしまうというという不幸は昔と比べると随分減っていますが、ひと昔まではまずは三日生き抜いてくれるというのが周りの人の願いでした。
三日間生き抜いてくれて初めて、その子がそれ以後も元気に育ってくれることを確信できたといいます。
ですから、三日目して初めて袖のある産着を着せ、親しい人たちにお祝いのおはぎを配りました。
これが
三つ目のおはぎ
です。
その時にお乳の出がよくなるように祈願しながら、母親もおはぎを口にしたといいます。
安心と幸せいっぱいな気持ちを表現した「三つ目のおはぎ」ですね。
生後七日目の祝い 「お赤飯・鶴の子餅」
生後七日目を
お七夜
といいます。
産まれた子供の名前を半紙に書いて(命名書)、神前や仏前にお供えし、親戚や友人を招いて命名披露と無事な成長を願い、お祝いをしました。
その時にはお赤飯や鶴の子餅が振る舞われました。
鶴は、日本では昔から縁起の良い鳥とされています。
この鶴の子餅は鶴の卵の形をしたもの。
ハレの日、つまりめでたい日が永く続くようにという願いが込められています。
初宮参り 「紅白まんじゅう・鶴の子餅・おめで糖」
- 男の子は生後三十一日目
- 女の子は生後三十三日目
に氏神様へ初のお宮参りをして氏子になることを
初宮参り
といいます。
現在もおじいちゃんおばあちゃんなどと一緒に参拝している姿を見かけますよね。
この日に親戚や親族友人を招いて内祝を行いますが出産祝いのお返しとして紅白まんじゅう、鶴の子餅、おめで糖などがつかわれます。
産まれてから一ヶ月足らずの間にすでに3回も「和菓子」でお祝いや喜びを表現する機会があるんですね。
昔から祝い事に「和菓子」は必須だったのです。
初節句「菱餅」「桜餅」「ひなあられ」「ちまき」「柏餅」
さて、このあたりから自分が祝ってもらった記憶がある方もいらっしゃるのではないでしょうか?!
子供の頃に、ひなまつりや子供の日に、桜餅や柏餅を食べたという方、ひなあられが好きだったという方、多いと思います。
毎年訪れるひなまつりと子供の日ですが、生後初めて迎えるこの日を初節句といい、やはり親戚や親族友人に頂いた人形やこいのぼりを飾りお祝いをしました。
この時の返礼として、菱餅やちまきを贈る風習が広く知られています。
最近は、自分たちもお祝いとして桜餅やちまきを食べたりしますよね。
和菓子とともに、昔から子供がどれだけ大切にされてきたか、宝として親だけではなく親族や友人からもたくさん祝われてきたかを垣間見ることができる風習です。
素敵なことですから、これからもこの精神とともに、行事も受け継いでいきたいですね。
和菓子と日本の文化は、切っても切りきれへんものやねんなぁ~
お祝いごとには和菓子やで!