1980年に国の重要無形民族文化財に指定された
青森ねぶた祭
毎年全国、さらに海外からも多くの観光客が訪れます。
開催期間中、およそ300万人以上の方が訪れるということなので大人気のお祭りですよね。
あの内側から照明で照らされたねぶたの迫力と幻想的な世界は、ねぶた祭りでしか味わうことの出来ない独特のものです。
日本を感じさせてくれる大事なお祭りのひとつですね。
今回は、そんなねぶた祭りの見どころをご紹介いたします。
なんといってもねぶた運行は見逃せない!
毎年8月2日〜7日の日程で開催される日本の火祭り青森ねぶた祭
やはりいちばんの見どころは、20数台の大型ねぶた運行ですよね。
基本的には2日〜3日夜に子供ねぶたと大型ねぶたの合同運行、4 日〜6 日夜に大型ねぶたの合同運行、そして最終日7日には昼に大型ねぶたの合同運行、夜に海上運行と花火大会が催されています。
6日にはねぶたの美しさや壮大さを競う
ねぶた大賞
なども発表されて盛り上がりますよ。
6日に受賞した7台のねぶたが7日の海上運行に登場します。
花火大会も行われますので最終日にふさわしい、そして受賞作品の花道にはもってこいのショーとなります。
知ってたらより楽しめる?ねぶたの基礎知識
実際に目の前にせまる
- ねぶた
- 囃子
- かけ声
- 跳人
をみていると自然と涙が溢れてくるほど心が震えるねぶた祭り。
日本人なんだなあなんてしみじみと感じ入ってしまいます。
そんな感動を呼び起こしてくれる
ねぶた
について。
背景などのミニ知識があるとより楽しめますし、お子さんや友人にちょこっと説明なんかもできますので、豆知識を仕入れておくことをオススメします。
ここでもいくつかご紹介いたしますね。
まずは、ねぶたの大きさです。
ねぶたとは
ねぶた全体の大きさはおよそ
- 高さ5m
- 幅9m
- 奥行き7m
- 重さ4t
にもなるそうですよ。
内側からライトに照らされて今にもせまってきそうな人形は圧巻です。
そんなねぶたを設計し、全体の構造や色合いなどを決める人たちを
ねぶた師
といいます。
ねぶたの制作は毎年だいたい5月くらいから始まります。
もちろんねぶた師だけではなく、電気系統を担当する人、紙貼りなどをする人など一台のねぶたにつき、のべ300人ほどが関わります。
ねぶた祭が近づくと徹夜の連続だそうです。
ねぶたの費用は?
祭りを純粋に楽しむためにはあまり関係のない情報ですが、ねぶた一台につきおよそ
2000万円
がつぎ込まれているそうです。
そのうちねぶた師の報酬は400万円ほど。
あとは、材料費や人権費に費やされます。
ねぶた師は
と言いますので、大変なお仕事ですよね。
といっても多くの人に大きな感動を呼び起こすお仕事ですので素敵な仕事です。
ねぶた祭りへの愛を感じますね。
ねぶたってどうやってできているの?
色彩鮮やかで日本独特の雰囲気を醸しだす
ねぶた
使用されている材料は、おもに針金と和紙になります。
以前は竹を使用していたようですが、現在は針金を用いています。
和紙の素材感がまたいいですよね。
新聞紙片面の大きさの和紙を2500枚も使っているそうです。
和紙は中から照らされると優しい光をだしてくれますので心が癒されます。
使い終わったねぶたの行方
毎年、ねぶた祭が終わったあとは、解体されてしまうというねぶた。
あの大きさですのでそのまま保存しておくことは確かに難しいです。
それでも、中には展示されるものやPR用として活用されるものもあるようですよ。
跳人(はねと)も見どころのひとつ。飛び入り参加も可能
さて、ねぶたについで「ねぶた祭り」の見どころなのが
跳人(はねと)
です。
一台のねぶたに多いときで2000人もの跳人がいます。
跳人とは、一般的には踊り子といわれている人たちのことをいいます。
この跳人、実は誰でもなることができます。
正装は
- 浴衣姿で頭には花笠
- 肩にはたすき
- 浴衣の下はピンクか青のおこし
- 腰にはブリキでできた器をつける
そして、足袋と草履を履けば参加できますよ。
この衣装は購入することもできますしレンタルも可能です。
長期で「ねぶた祭」を見学するという人は、慣れてきたら自分も参加してみるとまた違った楽しみがあるかもしれませんね。
祭りを楽しむ際のマナーはしっかりと守りましょう!
多くの人が集まる祭りではマナーもとても大切です。
跳人として参加する際も途中から飛び入り参加というのはよくありません。
場所とりなどもルールを守ることが大切ですよ。
秩序を乱さないように注意して、誰もが楽しめるお祭りにしましょうね!
祭りは下調べと下準備がポイントです
日本全国さまざまなところで伝統的な祭りが開催されています。
やはり一度は各地の祭りに足を運び、その祭りでしか味わえない独特の雰囲気と脈々と受け継がれる伝統を肌で感じてみたいものですよね。
観光地巡りも素敵ですけど、祭り巡りもまたとても刺激になります。
そんな祭り巡りですが、成功させるポイントはなんといっても
下調べと下準備
大きな有名な祭りになればなる程、観光客が世界中から集まります。
その雰囲気もまたいいものですがやはり、なにもわからずに行ってしまうとさまざまな見どころを見逃してしまう可能性が….。
せっかく行くのですから
- 祭りの日程
- 見どころ
- 穴場スポット
- 場所取りができるのか
などなど必要な情報は、事前にリサーチしておくことが大切です。
何度も行ける地元の祭りですといいのですが、遠方の祭りはなかなか見ることのできるチャンスが限られています。
一回を有意義に過ごせるよう、事前の下調べと下準備は万全にしていきましょうね!
開催日時間はもちろんのこと、どんな内容のお祭りかも事前に調べておいたほうがより楽しめると思うで!