育児・子育て

通勤ラッシュの電車内にベビーカー。あなたならどうしますか?

Written by 言祝(kotoho)

満員電車にベビーカー

マナーの問題? それとも仕方ない?

筆者が通勤に使っているJRの路線は沿線に超有名なテーマパークがあります。

そのためなのか、通勤時間の超満員の車内にスーツケースや、大型のキャリーバッグ、ベビーカーなどを持って乗車している人をとても頻繁に目撃します。

そのテーマパークは家族連れなどで一年中にぎわっていることで全国的にも知られているため、ほぼ毎日といっていいぐらい、このような光景を目にします。

これらの大きな荷物を持った乗客たちは、テーマパークの最寄り駅では降りません。

おそらくテーマパークで遊んだ後、一泊して帰路につく途中なのでしょう。

朝の通勤ラッシュの時間帯の殺人的な混雑ぶりは今さら説明の必要はないと思います。

ただでさえ、足の踏み場もない車内なのに、大きな荷物は本音を言えば邪魔に感じるときが多々あります。

特にベビーカー、今市場に出回っているベビーカーはほぼ100パーセント、折り畳むことができるようになっているはずですが、混雑した車内でベビーカーを折り畳まずに、子供を座らせたまま乗車しています。

私のみた限りでは混雑に配慮してベビーカーを折り畳んでいる家族連れは皆無です。みな子供をすわらせたまま電車のドア付近のスペースを占有しています。

ときどき子供がぐずって泣いているときがあり、車内に子供の泣き声が響きわたるときがあります。

このような状況、みなさんはどうとらえますか。

  • マナーがなっていない親だなあ、とあきれますか?
  • まあ、子供がちいさいのだから仕方ないと考えますか?

共感できることが大切

子供を育てるということは、とても大変なことです。

特に子供がまだ歩けないような年齢であれば、外出時にベビーカーは欠かせなくなります。

これは筆者が経験したことですが、子供によってはベビーカーに乗るのをいやがって、ぐずる時があります。

母親にだっこして欲しいという主張のようです。それでは、とだっこしてやると安心するのか、そのまま寝てしまったりします。

寝てしまったのだからもう大丈夫だろうと、そのままベビーカーに乗せようとすると、目を覚まして再びぐずるのです。

ではベビーカーはいらないのではないかと思うのですが、外出中ずっと子供を抱いているのは大きな負担になりますから、このような状況であってもベビーカーは必需品なのです。

ネットの掲示板などで、ときどき

「公共の場所で子供が騒いでいるのに親は知らんぷりしていた。けしからん」

というような内容の投稿を見かけたりしますが、これも視点を変えてみると違った見方ができます。

確かに子供そっちのけで話に夢中になっているママさんもいます。

それはけっしてほめられた話ではありませんよね。

でも9割のママさんたちは、しっかりと子供をしかりつけているのです。

「騒いだら迷惑になるからおとなしくしてなさい」

というようにちゃんと注意しているんですよ。

でも子供は好奇心の固まりです。

ファミリーレストランだったり、ショッピングモールのフードコートだったり、その他にもいろいろあると思うのですがそういった場所は子供たちにとって興味を引くものであふれかえっているんですね。

楽しくて楽しくて、とてもじゃないがじっとしてなんかいられない。

親がいくら強い調子で注意したってそんなもの聞きません。手をつないでもふりほどいて走り回ります。

自分たちが子供のころだってきっとそうだったはずなのです。

たとえ、子供を育てた経験がなくても、自分もかっては好奇心で目をランランと輝かせていた子供だったことを忘れてはいけません。



スポンサーリンク

イライラせずに共感してあげよう

お互いさまという気持ち

満員電車のなかのベビーカーの問題。正解は無いと思います。

「ラッシュの時間帯は避けるべきだ。どうしてもというのならベビーカーは邪魔にならないように折り畳むのが最低限のマナーだ」

これも、けっして間違ってはいません。

「しょうがないよな。きっと家族で楽しい思い出になったことだろう。そうだ、うちも今度、家族で出かけてみるか」

これも、いい考え方だと思います。

ラッシュの時間帯は、みんなこれから仕事に向かうのでピリピリしています。

ただでさえイライラしているときにベビーカーが邪魔になっているとしたら、おそらくほとんどの人が快く思わないのが現実かもしれません。

でもちょっと考えを変えてみるのもたまには気分転換になるかもしれませんよ。

自分が逆の立場だったら、やっぱり迷惑をかけてしまうと思うから、ここはお互いさまということで、良しとしてみてはいかがでしょうか。

「家族でテーマパークで楽しんできたんだな。家族っていいな」

なんて考えてもいいし、

「自分も子供の時は周りに迷惑をかけたこともあるのだろう。今度は私が受け入れてあげる立場になったのかもしれないな」

でもいいと思います。大切なのは相手の気持ちに共感できるようなセンスを育てることだと筆者は思います。

女子高生の会話

ちなみにベビーカーの家族連れに対し、乗客が文句を言ったりするのを筆者は一度も目撃したことはありません。

一度周囲の人たちを観察したことがあるのですが、特にいらだっているような人はいませんでした。

まあこの路線はテーマパークの影響でベビーカーやおみやげがいっぱい詰まったバックを抱えた乗客が余りにも多いため、利用者もこのような風景が日常化しているため、いちいち目くじらをたてないということもあるんだと思います。

そういえばこのような会話を耳にしたことがあります。

ベビーカーに乗っていた赤ちゃんがテーマパークで買ったと思われるキャラクターのおもちゃをいじっているのを見た女子高生二人組の会話です。

「いいなあ、最近ぜんぜん行ってないな」

「今度行かない? いま高校生、キャンペーンやってて安いらしいよ」

「マジで? ガチで行く? 今日行かない?」

「えー、いいけどさ。ガッコ終わりだと、あんまり遊べなくない?」

「でも土日とかってめっちゃ混むじゃん」

「夕方とかも混んでなくない?」

「夜キレイじゃん。いこ」

「マジで? 明日試験じゃん。マジで言ってる?」

「あメッチャ行きたい。絶対今日いこ」

「ヤバいじゃん、まじでヤバくない?」

二人がテーマパークに行ったのかどうかはわかりませんが、明日も筆者はこのようなノリの満員電車に乗って出勤することでしょう。

まさケロンのひとこと

通勤ラッシュの時間帯にベビーカーと一緒に電車に乗らなくちゃいけない親の心境を考えてみよう。
「子どもが潰されないか心配になる」と思うんだ。
ピリピリした通勤ラッシュ中に和みのネタができたと思うと逆にハッピーかも。

masakeron-love


スポンサーリンク

あなたにオススメの記事&広告

筆者情報

言祝(kotoho)

映画オタク。日課は読書。最近は料理にハマっています。座右の銘は「好奇心を失ったら、そこで終わり」