動物好きの夢
ライオンを散歩させるという究極の夢?
最近はマナーさえ守ればマンションでもイヌやネコの飼育ができるようになっていることが多いようです。
筆者の住むマンションは入居当時、ペットは禁止でした。でも今は管理組合に届け出ればペット可となっています。
筆者宅にはペットはいませんが、比較的多くの入居者が、主に小型犬をペットとして飼っているように見受けられます。
だからよく、同じマンションの住民が近所でイヌを散歩させているところを見かけます。
そういった光景を見ていて、ふと頭をよぎったのが、
です。
動物好きな人にとって「ライオンを自宅で飼う」ということは、究極の夢ではないでしょうか?
ライオンでなくてもキリンやカバ、サイといった一般的でない猛獣や大型の草食動物を飼ってみたいと考える人は、多くはないと思いますが、必ずいると思います。
でも国内でこのような動物を飼うことはできるのでしょうか?
ふつうに考えると禁止されているように思うのですが…
飼えますが、簡単にはいきません
猛獣飼育許可
ネット上を調べてみたところ、ライオンなどの猛獣は実は許可を取れば飼育が可能だということが分かりました。
住んでいる市区町村に対し「猛獣飼育許可」を取ればライオンが飼えるのです。
と簡単に書きましたが、許可をもらうには以下の条件がクリアできている必要があります。
- 専門知識があること
- 檻も含めた飼育設備が整っていること
- 近隣の承諾
特に飼育設備については、檻の大きさや形状が市区町村ごとに細かく設定されています。
また、原則として檻の中から出すことはできません。
なので、
ライオンを散歩させるということは不可。
この条件の中で一番クリアするのが厳しいのが近隣の承諾かもしれません。
一般的な感覚でみると、お隣さんが「ライオンを飼いたい」と相談してきたら拒否するでしょう。
ですから人里離れた広大な土地が必要になります。住宅地などでは難しいようですね。
ワシントン条約
そしてもう一つ考慮しなければならないことがあります。
ワシントン条約です。ワシントン条約とは「絶滅の可能性のある野生動物を保護するための世界的な条約」です。
この条約では保護しなければならない動物を、3つのランクで指定しています。
ちなみにライオンはレベルでいうと1です。
これは最も絶滅の可能性が高いレベルで、輸入は世界的に禁止されています。
運良く「猛獣飼育許可」を取得できたとしても、ライオンを購入することはとても難しいです。
とはいっても希望がないわけではありません。
ライオンの場合、例外として野生で捕獲されたものから数えて3世代、つまり孫以降の世代であれば取引が認められているからです。
ですが、この場合も海外で購入はできるというだけで、購入したライオンを日本に持ち込むことは不可能とはいわないまでも、個人レベルでは大変困難だそうです。
ちなみにライオン1頭のお値段は、変動はありますが、だいたい50~100万円前後とのことです。
えさ代
現時点では、特定の業者(動物プロダクションなど)を除いた一般個人でライオンを飼っている人は確認できませんでした。
そのため個人で飼育した場合のえさ代について詳しい記録がありません。
参考までに
「多摩動物園のライオン1頭あたりの年間のえさ代は約70万円」
だそうです。やはりえさ代もかさみますね。
結論。ライオンは動物園に任せよう
ライオンをペットにできなくはないが、クリアしなければならない条件が厳しいため、個人では難しいことがよく分かりました。
やはり、動物園に任せておいたほうがいいのでしょう。
意外だったのがライオンが絶滅危惧種の一番上のランクに指定されていたこと。
ライオンはとてもポピュラーな動物なので、個体数も多いと思っていました。そうではなかったんですね。
ライオンをペットにするためのハードルはかなり高いみたいだね。
原則として檻の中から出すことはできないのかぁ。一緒に散歩がしたかった!