一つ前の記事では今年の漢字と世間の反応について紹介しました。
この記事では
何故「輪」という漢字が選ばれたのか?
という疑問にお応えしていきたいと思います。
今年の漢字はどのようにして決定するのか
立てかけられた白紙に、清水寺の貫主が厳かに近づき、報道陣が見守るなか、力強く今年の漢字を筆で書き上げていく。
毎年恒例のこの行事。
てっきり貫主が1年を振り返り、その年にふさわしい文字を決定し、発表しているのかと思っていました。
なにしろあの清水寺の貫主ですから、徳を積んだ方です。
その深い洞察力で貫主自身が独自の判断で「今年の漢字」を選び抜いていたのかと思っていました。
調べてみると、
投票
なんですね。
日本全国より公募を募り、投票数が一番多かった漢字を発表しているのだそうです。
なるほどだからこそ世相を反映した結果なのですね。
ちなみに「今年の漢字」は1995年から始まったそうです。
貫主の森清範住職はかって日本漢字能力検定協会の理事を務めていたこともあるそうです。
海外でもこの行事は行われており、
- 中国
- 台湾
- シンガポール
- マレーシア
といった漢字文化圏において、毎年その一年を象徴する漢字が発表されているそうですよ。
今までこんな漢字が今年の漢字に選ばれました
- 1995年 震
- 1996年 食
- 1997年 倒
- 1998年 毒
- 1999年 末
- 2000年 金
- 2001年 戦
- 2002年 帰
- 2003年 虎
- 2004年 災
- 2005年 愛
- 2006年 命
- 2007年 偽
- 2008年 変
- 2009年 新
- 2010年 暑
- 2011年 絆
- 2012年 金
こうして振り返ってみると漢字を見ただけてあぁあの年はあんな事あったなと思い返されますね。
良い意味で選ばれている漢字もあれば悲しい意味で選ばれている漢字もあって、ほんとに様々なことがここ十数年でおこりましたね。
皆で選んだ「輪」という言葉。さらに良い方向に進めていきましょう
さて、改めて2013年を振り返り、「輪」にふさわしい一年だったかを検証してみましょう。
先に述べたように昨年は「絆」でした。
それが具体化した形が「輪」になったのではないでしょうか?
2020年のオリンピック開催地が東京に決定したのも、日本が一丸となって協力し合い、東京での開催に向けてひとつの「輪」となって世界にアピールした結果だともいえます。
とかく新聞やテレビのニュースなどでは悪い事件が強調されて伝えられていますが、良いニュースもたくさんあるとおもいます。
東日本大震災の残したきずあとは深いです。未だに苦しんでいる人が大勢います。
また、解決できずに棚上げになっている問題もたくさんあります。
原子力発電をどうするか、放射能汚染問題もまだ解決の目処が立っていません。
そんな状況のなか、「輪」という漢字が選ばれました。
素直に日本は良い方向に向かっていると信じましょう。
「絆」から「輪」
へと発展していったのです。
そして来年はさらに「輪」から発展していくよう意識していきたいと思います。
なるほどなぁー
「絆」が広がり「輪」になるっちゅーことやな
日本は多くの問題を抱えてるけど、みんなで輪になり協力すれば解決出来るんや無いかな?