ゆうパックで送ることができるもの
生きものはダメでしょう…えっ、いいの!?
まずはこのニュースをご覧ください。
「ゆうパック」を利用して「クワガタ」を発送した利用者が、「クワガタが死んだのは日本郵便のミスが原因」として訴訟を起こしていたというニュースです。
結果、日本郵便側の過失が認められ5600円の支払いを命じられたということなのですが、筆者は「生きものを送っちゃダメでしょう」と思いました。
でも、よくよくニュースを確認すると、日本郵便の主張は、
とのこと。
ちょっと待ってください。ということは、「ゆうパック」は「生きもの」を送っていいということになりますよね?
条件をクリアすれば「生きもの」も送ることができる
さっそく調べてみたのですが、「生きもの」を「ゆうパック」で送ることは、条件付きですが、日本郵便も認めています。
- 健康体であること
- 輸送中に餌などの補給が必要ないこと
- 人に害を与えない
などの条件を満たしていれば、なんと「生きもの」も送ることができるのです。しかも、「ゆうパックで送ることができた生きものの例」まで、公開しています。
例を見てみると、「伊勢エビ」や「貝類」などが確認できます。なるほど、確かに食材として、産地から料亭などに発送することがありますね。
「生きもの」であっても、特別な扱いはしない、したがって死んでしまうこともあり得る旨記載されているのも確認できます。
実は手紙は「ゆうパック」で送ることはできない
ゆうパックは「郵便」ではない
生きものを送ることができるとは、意外でしたが、逆に、「これは問題ないでしょう」と誰もが考える「あるもの」が「ゆうパック」ではNGと定められてるのは、あまり知られていません。それは「手紙」です。
日本郵便では「信書」という呼称を使っています。「信書」とは簡単にいえば「ある人がある人へ自分の意思を伝えるもの」となり、「手紙」はこれに該当します。
よくありがちなことですが、実はこれ、日本郵便は認めていないんです。
その根拠は
「ゆうパックは郵便ではない」
という考え方です。郵便ではないから「手紙(信書)」は送ることができない。理不尽な理由のように思えますが、だからこそ「ゆうパック」で「生きもの」を送ることができるという事実も納得できるような気がします。
多少、大目に見てもらえる場合もありますが、厳密には「荷物」は「ゆうパック」で、「手紙」は「郵便」で送るようにしなければならないのです。もちろん個別に料金が発生しますので、出費はかさみます。
ちょっとめんどくさいですよね。しかしながらこのことは「郵便法」に定められており、違反した場合の「罰則」も規定されています。
鳩とかインコまでゆうパックで送れるとは。もしかして、まさケロンも送れるんじゃ・・・。