新人の前に立ちはだかる最初の壁
嗚呼、行きたくない
ゴールデンウィークも終わり、職場も落ち着きを取り戻しつつある今日この頃、新入社員の皆さまにおかれましては、いかがお過ごしでしょうか? 新しい環境にも慣れ、期待とそして少しばかりの不安を感じながらも、日々かんばっていることと思います。
えっ、妙にダルくてやる気が起きない?
今日も一日仕事かと思うと憂鬱になる?
この仕事は実は自分には向いていないのではないか?
実は転職しようと思っている?
もしかして「五月病」に罹っていませんか?
軽視できない「五月病」
ちょっと茶化したようなスタートになってしまいましたが、今回は「五月病」について考えていきたいと思います。
まず、五月病を侮ってはいけないということを頭に入れておいてください。
五月病を「うつ病の入り口」と考える専門家もいるのです。
五月病という軽い印象を受けるネーミングのため、あまり深刻にとられることが少ない場合もあり、そのために、
「ほっておけば治るだろう」
「もう社会人なのだから、甘ったれていてはいけない」
などと考えがちです。
確かに一過性の傾向が強いので、通常であれば一ヵ月程度で収まってしまうことが多いようですが、だからといって油断は禁物です。しっかりとした対処方法をとる必要があると思います。
ここで五月病について簡単におさらいしておきましょう。
ざっくりと言ってしまえば五月病は「一時的なスランプ状態に陥ること」を指します。主にゴールデンウィーク明けの五月に多く見られることからこのような名称で呼ばれるようになりました。
4月に社会人デビューした新入社員がひと段落ついたこの時期に、気分が落ち込んだり、疲れやすいといった症状が現れます。
基本的には一過性の不調であり、1~2ヵ月で改善されますが、しばしば胃の痛みや不眠、食欲不振といった症状に発展することがあるようです。
どのような対処方法があるの?
リラックス
まず、「リラックス」を心がけましょう。社会人になったのだから、仕事はきっちりとこなさなければなりません。
でもオフのときは仕事のことはさっぱりと忘れて、リフレッシュすることが重要なのです。休みの日は、好きな音楽を聴いたり、話題の映画を見に行くなど自分の趣味を充実させましょう。
意識して仕事のことは頭の中から追い出してしまうのです。要はオンとオフのメリハリをつけること。ジョギングなどの軽めのスポーツでストレスを解消させるのもおススメです。そして十分な睡眠をとりましょう。睡眠はとても大切です。
ひとりで悩まない
五月病を抱えたままひとりで悩むのは避けたいものです。ひとりであれこれ考えても良い結果が得られるとは到底思えません。親しい同期に相談してみてはいかがですか。
ひょっとしたら良い解決方法が見つかるかもしれません。たとえ話を聞いてもらうだけでも、気持ちが楽になるものです。また信頼できる先輩に話を聞いてもらうのも良いかもしれません。
「五月病か。自分の場合はこうやって乗り越えたよ」
などとアドバイスがもらえるかもしれませんね。
誰もがストレスを抱えている
五月病に罹ってしまったからといって、恥じる必要はまったくありません。自分だけが特別だというわけでは決して無いのです。どんな人だってストレスを抱えて生きています。勤続10年以上のベテランでさえ、日曜の夕方になると、
「明日からまた仕事か…。まったく、月曜日なんて来なければいいのに」
などと考えたりしているものなのです。そしてそんな思いにとらわれながらも、社会と折り合いをつけながら前進しているのですよ。
もし改善されなかったら…
努力したにもかかわらず、一か月以上経っても改善されない。または不眠や食欲不振などの症状が現れてしまったら、精神科医など専門家に相談しましょう。このような場合でもけっして自分を責めてはいけません。あなたは十分努力したのです。
最近は従業員のメンタルケアに力を入れている企業も増えてきているとか。専用の相談窓口を設けているケースもあるということですから、利用するのも良いかもしれません。くれぐれも無理はしないようにしましょうね。
「あんまり考え過ぎないこと」っていうのはけっこう大事なことだと思うんだよね。仕事のことばっかり考えすぎてもなにも変わらなかったりするどころか状況を悪くすることもあったりするし。無計画はよろしくないけど、必要な分だけ考えればいいと思うんだよね。