OB訪問というのは、就活する学生を待ち受けるひとつの登竜門のようなものです。確かに、OB訪問しなくても就活に成功する学生もいます。けれども、OB訪問をすることは、社会人と接する良い練習になるという意味で、企業を知るという以上に意味があると考えています。
とはいえ、漫然とOB訪問をしていては、就活のライバルたちに差をつけることはできません。短期決戦となり慌ただしい就活シーズンの貴重な時間を使うのだから、少しでも有意義なものにしたいですよね。
そこで今回は「他のライバルたちに絶大な差をつけられるOB訪問の方法」を伝授します。
インタビュー記事を書くつもりで臨む
記者になったつもりで臨めば質問の切り口が変わる
一般的なOB訪問では、企業について教えてもらいに行くといったカタチだと思います。
今回提案するOB訪問のスタイルは、
「自分を記者だと設定して、OB訪問に臨む」
というものです。
自分を記者だと設定すると、視点が利己的なものから、利他的なものに変わっていきます。よりかみ砕いて言うと、自分が就活で有利になるために話を聞こう、というものから、他の人がこの話を読んで有益だと思うかどうか、という視点に変わるということです。
ただし守らなければならない約束
記者になったつもりで質問するのは、格好だけなら簡単に誰にでもできます。しかし、社会人として必ず守らなければならないことがあります。
それは、聞いた内容を公開するかどうかの「事前の取り決め」です。必ず話をする前に決めましょう。
例えば、内輪の話だと思ったうえで話をするのと、公開を前提にして話をするのでは、話す側の負担はかなり違います。公表するかどうかを、しっかり事前に決めて、余計な気遣いを相手にさせない、という気遣いをしましょう。
面接官の気持ちがわかる
記者になったつもりでOB訪問をしてみれば、
「リラックスした雰囲気をつくらなければ、その人を理解できるような話の展開は難しい」
ということが分かってくるはずです。
そうすると、あなたも、リラックスした雰囲気をつくるための話の展開を考えるようになるはずです。その思考をもったことがあるかないかが、就活の面接において差をつくります。
なぜなら、リラックスした雰囲気をつくることの重要さをわかっていないと、せっかくの面接官のリラックスさせるための話も、なにかの探りではないかと緊張してしまい、お互いに気まずい思いをしてしまうからです。
インタビュー記事を書きあげたらOBに送ろう
OB訪問が終わったら、お礼のメールないし手紙を送るのは当然のことですが、せっかく記者になったつもりで、インタビューしたのですから、A4用紙1枚くらいの記事にまとめて、郵送してみましょう。
OBの方々は、案外話に夢中になっていて、自分の話したことというのを忘れているものです。また、学生に対して、
「ためになることを言ってあげよう」
と力が入っています。
こうした理由から、OB訪問の最中に聞いたことを記事にまとめて贈ってあげると、
「お、自分ってけっこう良いこと言ってんじゃん」
と自分へ満足すると同時に、そうした心地良さをもたらしてくれたあなたへの感謝が芽生えます。
忙しいビジネスマンに時間をつくってもらったのだから、こうしたちょっとしたお返しで、ご縁をつないでいきたいものですね。
記者になったつもりでOB訪問をするというやり方はいかがでしょうか。他の学生とは違った視点をもてるというだけでなく、面接の役にも立ち、また、今後の社会人生活につながる時間にできるということがわかっていただけかと思います。
繰り返しになりますが、OB訪問の時の出会いは、その後の社会人生活を左右するくらい大事なものになることがしばしばです。ピュアな心を大切にしながらも、お礼をしっかりとして、一生もののご縁にしていきましょう。
ちょっとしたことの積み重ねで大きな差がうまれるんだよね~。