ソフトバンクといえば、東洋経済社の学生が就職したい企業ランキングトップ100の常連です。そのため、もし新卒でソフトバンクに就職したいのなら、激しい競争を勝ち抜かないといけません。
就活の競争のなかでは、就職したい企業に
「本当に入りたい」
という熱意を伝える必要があります。なので、情報収集は徹底しておくのが基本。例えば、好きな異性がいたら、告白前にその子の趣味や恋愛歴を調べるのと同じです。
ソフトバンクといえば、ご存じ孫社長の強力なリーダーシップのもと、チャレンジングな買収劇を繰り替えてきました。そこで、今回は、ソフトバンクに就職したいのであれば、当然押えておきたい買収劇を3つピックアップして紹介します。
携帯電話事業への参入のきっかけとなった日本テレコム買収
ソフトバンクといえば、2008年のiPhone発売によって、携帯電話キャリアのシェアを飛躍的に伸ばしたイメージがあります。
その携帯電話事業の礎となているのが、2004年の日本テレコムの買収でしょう。今は電波法の規制緩和によって、携帯電話事業には参入しやすくなっています。しかし、以前は規制が厳しかったのです。
事業許可をもっていた日本テレコムの買収がなければ、ソフトバンクの携帯電話事業はありえなかったといえるでしょう。
買収額は3,400億円。ちなみに、日本テレコムは、今ではスタンダードとなった
「写メ」
を開発した企業という側面もあります。
IT企業のプロ野球参入のさきがけ!ダイエーホークス買収
ソフトバンクといえば、福岡ソフトバンクホークスのイメージを持つ人も多いでしょう。
今では、ソフトバンク以外に、楽天やDeNAといったIT企業もプロ野球チームを所有していますが、ソフトバンクは
「日本で初めてプロ野球チームを買収したIT企業」です。
買収劇が起きたのは2005年のこと。買収価格は870億円。2001年にITバブルが崩壊した後のことです。そのため、確かに小泉劇場の影響で、好景気が拡大していましたが、時代の流れはコスト削減の流れでした。そんな流れのなかでのスポーツチーム買収は、投資家の間で議論の的となりました。
しかし、ソフトバンクのイメージ戦略だけでなく、収益事業としての球団所有という狙いは的中しました。例えば、2013年には過去最高利益となる58億円を達成。前年と比べて2倍という驚くべき成長を遂げています。
IOT時代を見据えた超巨額買収!ARM買収
買収総額は3.3兆円。この額だけでも買収のすごさは伝わってきます。
しかし、この買収は、ソフトバンクがIT企業からモノづくり企業へと脱皮するきっかけとなっている意味でも、スゴイのです。
というのも、ARMは英国にある半導体メーカー。名前を知らない人がほとんどだったかもしれませんが、実は世界のスマホに搭載されている半導体の9割を担っている会社なのです。
この買収劇を知るには、IOTというトレンドについて知っておかなくてはなりません。
「IOT」とは
「Internet Of Things」
の略で、「手にとれるモノにインターネット通信を組み合わせる事業」です。
例えば、ストロボという会社は、椅子とスマホを組み合わせ、姿勢による体調管理ができる椅子という今までに無い商品を送り出しいます。
貪欲なチャレンジ精神と資金力をもったソフトバンクが、IOTによって、日本のモノづくりに革命を起こしつつあります。
ソフトバンクのなかでも、業界の常識を塗り替えたという意味で、重要な買収劇を3つ紹介しました。
これら3つを見るだけでも、時代を先駆けて、新しいことを貪欲にとりこんできたソフトバンクの魅力が伝わってきますね。志望動機がもし高まってきたのなら、今、ソフトバンクが課題として抱えるスプリントの買収劇も調べてみることをオススメします。
大きな会社を目指す人は安定志向が多いのかもしれないけど、もう少しだけ、自分たちでつくる未来に心をワクワクさせる必要があるのかもね。