就職活動の初期の頃にやったほうがいいとされている自己分析ですが、本を読めば読むほど、何枚も紙に書かなくてはならなくて、結構面倒くさいですよね。
『本当にこんなこと意味あるの?』
と思ってしまう人も少なくないでしょう。しかし、自己分析は絶対に学生時代にしておいたほうがいいイベントだと考えていいでしょう。
今回は、自己分析にうんざりしてしまった方を、僭越ながら叱咤激励するために、3つのことをお伝えしたいと思います。
1. 自己分析が必要なのは新卒就活だけではない
仕事に悩んだときにも自己分析が支えになる
自己分析の結果が役に立つのは、就職活動の時だけではありません。仕事に行き詰まった時に、
「仕事に対するモチベーション」
を思い出させてくれる覚え書きとして役に立つことでしょう。
例えば、自己分析の結果、物心つく前からの根深い理由によって、今の仕事を選んでいるのであればそれは天職なのでしょう。そして、自己分析で、そのことをはっきり自覚していることによって、天職という実感を高めることができるのです。
時間のある学生時代に集中して自己分析をしておこう
仕事が始まってしまうと、ゆっくりと自分の内面を考える余裕も時間もなくなります。だから、
「時間と余裕のある学生のうちに」
自己分析をしっかりとやっておきましょう。社会人になってからでもいいや、という甘い考えだと、きっと後悔しますよ。
2. 自己分析は自分を他人に説明するためにある
事実に基づいて自分を象徴する言葉を見つける
あなたを象徴する言葉はいくつありますか?そうした言葉を、事実に基づいて発見できるのが、自己分析の良いところです。
例えば、私の場合、小学生の頃から、誰よりも早く作文を終了させることが得意でした。そして、周りの人に、少々はた迷惑ながら、内容を聞かせてウケを取るのが大好きでした。このことから、
「文章を書くのが速い」「サービス精神旺盛」
といった言葉が生まれてきます。
事実に基づかずに、自分の願望に基づいて自分を表現してしまうと、「言葉で飾っている」と受け止められてしまうので気をつけましょう。
たまには他人に聞いてみよう
自分の体験を率直に他人に聞いてもらいましょう。そして、
「こんな自分をどう思う?」
と聞いてみると、意外な自分を表す言葉が生まれてくるかもしれません。自分では、しっくりこなくても、他人からの評価はまず受け止めることが大事ですよ。
3. 自己分析をすることを面倒と思うのは当たり前
面倒だから、他の人はやらないので、やれば差をつけられると考える
面倒なことを見つけたら、
「人に差をつけるチャンスを見つけた!」
と喜ぶ癖をつけましょう。それは将来仕事のなかでもきっと役立ちます。
- 名刺をもらった後にちゃんと挨拶のメールを送るとか、
- 年賀状を書くとか、
- ミーティングのメモはそのまま資料として使えるくらい綺麗にとるとか、
日常で出来ることは沢山ありますが、多くの人がやっていません。自己分析程度の面倒なことから逃げているようでは、仕事のうえでの面倒なことに向き合うことができませんよ。
自分のことを好きになろう
自己分析をするのがいやな理由として、
『自分のだめな過去ばかり見えてしまう』
ということが挙げられると思います。そういう人は、自己分析を通じて、自分を好きになる練習をしてみましょう。
特に営業職の場合、自分で自分のことを好きかというのは、結果に大きく影響を及ぼします。なぜなら、声や振る舞いに自信を生み、あなたの話に説得力を上乗せしていってくれるからです。話の内容が説得力に及ぼす影響なんてほんの一部です。多くの場合、自信をもっているかどうかで左右されていると考えてもかまわないでしょう。
なぜ自己分析が必要なのかということを3つのポイントにわけて説明しましたが、納得していただけましたでしょうか?自己分析を終えたら、きちんと紙はとっておきましょう。できれば、最初から少し丈夫な紙を使うといいかもしれません。あなたの一生の宝物になること請け合いですよ。
自己分析の時くらいなんだよね、しっかりと自分を見つめ直せるのって。