季節の変わり目は、忙しい時期なのに、なぜかしら調子が出ないという人は多いのではないでしょうか。そうした方が絶好調を一年中続けられるようにするために、今回は体調不良の原因を解説した後、短い時間でできる季節の変わり目の体調不良対策を紹介していきます。
季節の変わり目の体調不良は不定愁訴がほとんど
不定愁訴とは?
季節の変わり目の体調不良は、熱があるわけでも、疲れているわけでもないのに、なんか調子が出ないという感じですよね。
それは不定愁訴と呼ばれる症状です。不定愁訴を専門的に言えば、
となります
器質的な疾患とは、身体の具体的な部分が病気で変化してしまうことです。例えば、風邪を特定する器質的な病変は、「喉の腫れ」であったり「体温調節機能の異常」であったりするわけです。
自律神経の乱れが不定愁訴の主な原因
「なんか調子でない」という嫌な不定愁訴の原因は、季節の変わり目に生じる朝晩の激しい温度差で、自律神経が乱れてしまうことにあります。
自律神経とは、意識せずとも機能する神経のことです。例えば「呼吸」や「心臓」の動きを司っています。そして温度差に対応するための「体温調節」も自律神経が担っているのです。
では、なぜ、激しい温度差で自律神経が乱れてしまうのでしょう?
それは暑い時と寒い時で、使っている神経が異なるからです。暑い時には、リラックスモードの副交感神経ですが、寒い時には緊張モードの交感神経といった2つの異なる自律神経を使っています。
寒暖の差が激しくなると、2種類の神経を急激に切り替えることになります。ところが、日本の夏や冬は寒暖の差がはっきりしているため、スイッチが怠けてしまっているので、季節の切り替えが上手くいかなくなるというわけです。
不定愁訴へのガッツリとした短期集中対処法
体温調節する機能を鍛えよう
激しい温度差に耐えうる肉体をつくることが、不定愁訴の予防のための一策です。神経は使わないとどんどん衰える一方で、使えば鍛えられます。
ここからは時間がないビジネスマンのために短時間で、鋼の自律神経を築き上げる方法を3つ提案します。
冷水と温水のシャワーを交互に浴びる
10秒単位くらいで温度を切り替えてシャワーを浴びましょう。そうすることにより、冷水の時は交感神経、温水の時は副交換神経といったように、激しく2種類の神経が切り替わるので、朝晩の寒暖の差に備える準備ができるのです。
もちろん、冷水で風邪を引かないようにするために、最後は、ゆっくり温水を浴びて身体を温めておいてください。
走る。ジョギングではなくダッシュで
走ることは、心臓・呼吸に変化をもたらすので、自律神経を鍛えることができます。
また、不定愁訴に備えるうえで期待したいのが、走ることによる急な体温の上昇です。
急激に体温が上がれば、それに備える身体の様々な器官が動き始めます。また、運動が終われば、急激に体温が下がるので、同様の変化が起きます。
これらのことを通じて、朝晩の寒暖の差に耐えうる自律神経を築き上げることができるのです。ただし、ダッシュで無理をすると、ストレスになってしまうので、50mくらいのダッシュで汗をかいたら休憩して、またダッシュという風に、無理のないカタチで行ってください。
日の出を浴びる
寒暖の差に徐々に慣れていきましょう。気温の上昇は、日の出とともに始まります。そこで、一定の温度を保たれている自室を出て、日の出を外で浴びましょう。
こうした早起きを、夏の終わり頃から始めていれば、徐々に激しくなる寒暖の差に対して、身体を徐々に慣らしていくことができるのです。
また早寝早起きといった正しい生活リズムは、自律神経に不要な負担をかけないので、自律神経を整えることも期待できます。
季節の変わり目は、環境変化が起こる時期でもあります。このことも不定愁訴に関わっていますが、環境変化はイレギュラーかつ意図せず起こるものなので、自分ではどうしようもありません。
そのため、自分でなんとかすることのできる「自分」を鍛えて、肉体面から不定愁訴に対する備えを怠らないようにしていきましょう。
大人になると全力でダッシュすることもほとんどなくなるよね。危ないから走っちゃダメ!ってことのほうが多いしね。まさケロンも久しぶりに全力坂ダッシュでもしてみよっかな!