季節の変り目になると気分の落ち込むことが多くなります。それは気温の急激な変化がストレスとして体に影響を与えているからです。また日照時間の変化も脳内に大きな影響を及ぼします。
気分の変化で、深刻な人になると、
「何もする気が起きない」
という人も現れます。自分では怠けているのかと思うのかもしれませんが、それは抑うつと呼ばれる、うつ病の一歩手前ですので、ゆっくり休んでください。
とはいえ、「何もしない」というのはかえって難しいもの。「何か現状を改善するためにできることはないのか?」と考えて、何もしないでいるとそわそわしてしまいます。そこで何もする気が起きない時に、可能な限り体と心を休ませながら、回復にむけてのおすすめの過ごし方を3つ紹介します。
寝たまま音楽を聴く
時間をダラダラ過ごしたのではなく、前に進んだ気分になれるから
音楽には必ずメロディの展開があります。そのため、何もせず、寝たまま音楽を聴いていても、心が前に進んでいくような気分になることができます。
何もしないでいると、今の苦しい状況が変わらないのでは、と思うのですが、移りゆく音楽を聴いていると、音楽にともなって心が変わっていくのを感じられるはずです。
要注意なのは、ヘッドフォンで音楽を聴かないこと。睡眠したままのヘッドフォンは難聴になるリスクがあるからです。
ラジオを活用しよう
音楽を聴くと言っても、気分が落ち込んだ時には、いつもは好きだった音楽も、雑音にしか聞こえないことがあります。気分が落ち込んだ時には、その時用の音楽が必要になってくるのです。そこで、ラジオを聴くことをおすすめします。その時流行りの明るい音楽を聞くことができるからです。
寝たまま瞑想する
寝たままでも瞑想はできる
瞑想というと、座ってするイメージだと思いますが、実は寝ころがっての瞑想も可能なのです。むしろ仰向けになると、自然と腹式呼吸になるので、瞑想しやすいといえるかもしれません。
何もする気が起きない時の瞑想は、心の声に耳を傾けることだけをしましょう。おそらくネガティブな心の声が湧いてくるのではと思います。
そんな時は、ネガティブな心の声の最後に、口に出して
「~と思った」
とやってみてください。心の中だけでぐるぐると回っていたネガティブな感情に終止符を打つことができると思います。一通りのネガティブな感情に終止符を打つことができたら、ポジティブな感情が湧いてくる一歩手前です。
眠ってしまってOK
「寝たままの瞑想だと眠ってしまう」
という悩みをお持ちの方もいるかもしれません。安心してください。眠ってしまってOKなのです。
なぜならば、気分が落ち込んでいる状態というのは、ストレスが過度にかかっている状態なので、睡眠が一番必要だからです。そして、眠りというのは究極のリラックス状態ですので、眠れるということは、瞑想が上手くいっている証拠なのです。
寝たまま電話をする
孤独感を感じないことが大切
孤独感は気分が落ち込んだ状態の時の、一番の毒です。孤独感を抱えすぎると、抑うつ状態からうつ病へと進行してしまう恐れがあります。
そこで、寝たままでいいので、誰かに電話をしてみましょう。そして、素直に自分が滅入っている状況であることを話ししてみましょう。長い時間はとれなくても、多くの人が親身になってくれるはずです。自分が滅入っている時に、受け入れてくれる人がいると感じることは、孤独感を癒やしてくれます。
命綱としての友だちを
電話をすると言っても、気分が落ち込んでいる時には、
「相手が迷惑では」
と過度に考えてしまいます。そのため、いかに日頃から、仲のいい友だちをつくっておくかが大事です。
友だちというのは一緒にご飯を食べに行くとか、遊びに行くとか、それだけではありません。日常の付き合いが疎遠でも、ちょっとした時に、お互いのことを大切にできているかどうかが大事なのです。本当に苦しいときに、気軽に電話できる人をつくっておくために、1人1人との付き合い方を見つめ直しておきましょう。
今回は体を起こす気にもならないほど、何かをする気が起きない人のために、寝たままできる過ごし方を紹介しました。何もする気が起きないというのは、抑うつといううつ病の一歩手前の可能性があります。時間があるなら、ためらわずに心療内科に行くことをおすすめします。
まさケロンだって週に1回は何もする気が起きなくなるからね~。気がついたら眠ってて、頭痛くなっちゃったりもするし。まぁそんなときもあるさって思うよ!