市場のグローバル化が、様々なジャンルで凄い勢いで進んでいる昨今ですが、食材に関しては、まだまだご当地色が濃いものが、世界中にたくさんあります。
「フェイジョア(Feijoa)」
と呼ばれるトロピカルフルーツは、南米原産ですが、現在、オーストラリアやニュージーランドで非常にポピュラーに食べられたり庭木にされたりしています。
熱帯植物なのに寒さにも強い常緑の低木なので、欧米やアジアの温暖な地域では、垣根や公園の木として植えられています。が、果実はあまり流通していない国が多いようです。
日本でも営農作物として作っている農家はごくわずかで、一般市場ではほとんど見かけません。が、害虫が付きにくく、育てやすいことから、ここ10年ほど園芸の世界でフェイジョアの人気が少しずつ高まっており、順調に育つとたくさん実がなるため、ご近所などにおすそ分けする人が増えています。
他の果物にはない独特の味わいが口コミで伝えられ、興味津々の人も少しずつ増えているようで、「幻のフルーツ」なんて呼ばれ始めています。
フェイジョアってどんなフルーツ?
見た目はキウイ似、香りはバナナ+パイナップル+リンゴ
フェイジュアは、グァバなどと同じ仲間の果樹ですが、実は大きさも食べ方もキウイに似ています。
熟すと自然に木から落ちますが、落下してすぐは未熟で美味しくなく、収穫後にしばらく熟成(追熟)させることで、果肉が柔らかく甘く、美味しくなります。この点も、追熟後出荷するキウイと似ています。
南国フルーツらしい香を放つようになり、軽く押すと少し凹む感じになれば食べごろです。香はかなり芳醇なようで、「バナナとパイナップルとリンゴを足したような甘い香」と表現されることが多いです。
緑色で卵型の果実は、切ると中はオレンジ色っぽい乳白色で、真ん中の種部分はゼリーのようになっていて、やはりキウイのように食べられます。
そのまま食べるだけでなく、
- ヨーグルトで和えたり
- 凍らせてシャーベットにしたり
- スムージーにしたり
しても、美味しいです。
冷凍保存には向かないため、生食で食べられる時季は限られます。ニュージーランドでは、ジャムもポピュラーで、乾燥後粉末にしたものをお茶に入れて楽しむ人もいます。
実がなるまで長いが、たわわに実る
自家栽培する場合は、苗から育てます。今、人気なので、苗屋さんでは多く扱われるようになってきました。
遺伝子的に違う個体としか結実しない品種が多く、自分の花粉でも結実する種類でも、他の種と受粉したほうが、たくさん実が付きます。垣根や街路樹にするときは、あえて実がならないように同じ品種を植える場合もあります。
収穫を望む場合は、違う品種を複数植えるといいようです。植樹してから実がなるまで3~5年かかりますが、実をつけるようになると、毎年11月頃、たわわに実ります。2本も木があると、自分の家だけではとても食べきれないほど、たくさん収穫できるそうで、近所や友達に配ってくれる人が多いのです。
エキゾチックな花も魅力的
日本には花木として入ってきた
フェイジュアが初めて日本に入ってきたのは、戦前、昭和の初期ごろです。当時は果樹としてではなく、南国の花木として輸入されました。
花もトロピカル色満載で、とてもエキゾチックなビジュアルをしています。
ニュージーランドでは花も食材
実は、この花はエディプルフラワー(食用花)にもなります。
赤い花びらは彩(いろどり)として大変美しく、果実と違って強い香はないため他の素材の味わいを邪魔しないので、海外では付け合わせやサラダに重宝されています。
日本で庭木として育てる時、害虫がほとんどつかないため、殺虫剤等はほとんど必要ありません。無農薬で花も安全に食べやすいので、植える人はぜひ花もトライしてみてください。
チャンスがあればお試しを
近くにおすそ分けしてくれる人がいない人も、食べられる機会はあります。
一部ですが、国内にも、商用に栽培しているファームがあります。気候に左右されやすく、生産量が安定しにくい面もあるようですが、予約販売も行われています。
商用の商品は、自然落下させず、落ちる直前のものをひとつひとつ手で確めながら収穫する「タッチピック」という方法で生産されています。大変手間がかかり、お値段もそこそこですが、どうしても一度試してみたい!と思われた方は、お取り寄せしてみるのもいいでしょう。
そして、庭木にちょうどいい果樹を探している人は、選定や水やりの手入れも比較的簡単だそうですから、ぜひ検討してみてはいかがでしょう。後々、実りの秋をたっぷり楽しめそうですよ。
フェイジョア家庭栽培にオススメみたいだしやってみよっかな〜。
あ、タイトル下のアイキャッチ画像はキウイだよ。