なぜ君は靴下を履くのか?
学校指定靴下のニガイ思い出
いまはもう中年のオヤジである筆者も、かつては高校生でした。もう何十年も前の話です。青春を謳歌していました。
全然モテませんでしたけどね。
当時の記憶で今でもはっきりと覚えていることがあります。
それは「靴下」です。
筆者が三年間通った高校は制服がありました。制服を着てこないと怒られるのはいうまでもありませんが、さらに靴下も学校指定のものを使用する規則だったのです。
ほとんどの生徒が最初のうちはルールを守っていましたが、そのうちに、似ている市販のものを利用して、半年も過ぎると指定の靴下を履いている生徒なんてほとんどいませんでした。
でも真面目だった(?)筆者は頑なに学校指定にこだわり続けました。
そこそこの値段の割にはあまり質が良くなくて、すぐダメになり買い替えなければならないので、とても不経済です。だから親にも
「別に指定にこだわらなくてもいいだろう」
と言われましたが、若き筆者の決意は揺るぐことはありませんでした。
クラスでも
「あいつ、学校指定の靴下以外履かないらしいぞ、おかしいよな」
などと陰口をたたかれましたが、めげませんでした。そもそも規則を守っている人間をおかしいという方が、おかしい。
本当は私も市販品で代用したかったのです。指定の靴下が穴がすぐあいたり、ゴムがヨレヨレになってしまうのはすぐに気がつきました。でもここまで大きくなってしまったため、いまさらやめるわけにもいかなかったのでした。
けっきょく、三年間、学校指定にこだわり続けたメリットは何もなく、靴下への不信感だけが残りました。。
なぜ靴下を履くのか?
そもそも靴下は何のために履くのでしょうか?
足のムレを防ぐため?
これは違うと思います。
あくまでも私見ですが、逆に靴下を履いた方がムレると思うのです。
靴擦れを防ぐためでしょうか?
これは納得できます。
たしかに素足よりは靴擦れをおこす可能性は低い。でもそれだけの理由なら何も靴下でなくてもほかの防止方法があるような気がします。
普段意識しないで履いていますが、靴下の役割というものが良く見えてきません。しかしほぼすべての人たちが会社や学校へは靴下を履いて出かけます。
靴下の意外な役割
靴下がいらないのはこんなとき
いまひとつはっきりとしない靴下の役割ですが、では逆にどんなときに靴下を履かないかを考えてみましょう。何かヒントがつかめるかもしれません。
会社や学校から帰ってきたら脱ぐことが多いです。
さらに夏、海やプールに行くときには、おそらくほとんどの人は履かないことでしょう。
近くのコンビニに行くときもわざわざ靴下を履いていくようなことはありませんよね。
どうやら「オフ」のときには靴下を履かない傾向が強いようです。
靴下の役割について調べてもみたのですが、決定的な答えにはたどり着くことができませんでした。
- 防寒
- 靴擦れ防止
といった意見が多いようです。
筆者の意見とは異なりますが「足ムレ防止」を挙げる人も多く見られました。
確かに足はムレるけれども、素足の場合、ムレによる汗や発生した雑菌がすべて靴に溜まってしまい不衛生である、それを防ぐための靴下なのだ、という主張です。
なるほど、アンダーウエアのような役割というわけですね。
スニーカーソックスと靴下の役割
スニーカーソックスをご存知でしょうか?
くるぶしまでしかない靴下のことで、スニーカーを履くときに着用するとスマートな印象を与えてくれるアイテムのひとつ。
どちらかといえば、くだけた服装のときに使用するものなのですが、スーツにスニーカーソックスという組み合わせを時々見かけます。この組み合わせを否定するつもりは毛頭ありません。
でも筆者だったらスーツのときはスニーカーソックスは避けます。
その場にふさわしい服装ということについて考えてみます。最近はスーツではなくビジネスカジュアルを認める企業も増えてきているようですが、だからといってTシャツ、短パンはあり得ないでしょう。
そのようなルールの範囲内で個性を出すこともおしゃれのひとつ。
そう考えていくと、靴下には「身だしなみ」という目的があるのかもしれません。
さらに「身を引き締める効果」があると思いませんか。
朝、着替えのときに靴下を履きスイッチを「オン」にし、帰宅したら脱いで「オフ」にする。おかれた環境によりルールは守らなければならないが、その範囲内で個性を出す。
だから「何の意味があるの」なんて、靴下に対して失礼かもしれませんね。
まさケロンは靴下で「オン」と「オフ」つけてるな~。身を引き締める!
え、今履いてないからオフかよって・・・?