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もしも、世界から「手袋」が無くなったら… 意外なものが活躍するかも?

Written by 言祝(kotoho)

手袋が消えるとき、何が起きる?

致命的な欠点

寒い季節に大活躍するアイテムといえば、「手袋」ですね。

比較的安価で、充分な防寒効果も期待できるので、老若男女を問わず、愛用している人も多いのではないでしょうか。

でも、手袋には致命的な欠点があります。それは片方だけ無くしやすいことです。手袋は右・左で一組になっていますが、どちらかがなくなると使用できなくなります。

左だけ無くしてしまった。どこかに落としてしまったらしい。もしそのような事態になったとしたら、右が手元に残っていたとしても、多くの人がその手袋を使用しません。

新しいものを購入し、手元に残った片手袋は、最悪の場合、捨てられてしまいます。左右一組で使うもの、という運命を背負ってしまったための悲劇です、

今回は、そんな手袋にスポットを当ててみましょう。

もし、世界から手袋がなくなってしまったら、いったいどのようなことが起こるのか、一緒に見ていくことにします。



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手袋の役割

まず、手袋とはどのような役割をもったものなのか確認していきます。

辞書を引いてみると、

「防寒・作業・装飾のために手にはめる袋状の布製品」

と書かれていました。

手袋が消える、ということは防寒・作業・装飾のために別の手段を考えなくてはならないようです。それでは防寒から考えていきましょう。

手袋の代わりはコレだ!

ポケット

手袋なき後の、手の防寒対策として、ズバリ、「ポケット」が発達することになるでしょう。

寒い季節、かじかむ両手を寒さから守るために注目されることになるポケット。これまでは防寒という機能には全く気付いてもらえずに、装飾面が重視されていたポケット。その袋状の形態から使用後のティッシュ、またはアメ、ガムなどの包紙といったゴミの一時保管場所として重宝されるなど屈辱的な仕打ちを受けてきたポケットがスポットライトを浴びるのです。

内部にボアは当たり前、ヒーターによるパワフルな温め機能をもつものや、手と同時に缶飲料を保温できるポケットなどが開発されることになるでしょう。

これに派生して、トレンドに敏感な若者たちの間で

「イケてる手の突っ込みかた」

が流行するかもしれません。片一方のポケットに両手を突っ込むとか、手をクロスさせ左手を右ポケットに、右手を左に、などというようにです。あまり意味がないように思われますが、そんなことを言っては「イケてない」と言われてしまいますよ。

マジックハンド

作業時の手袋の役割は、手の保護です。そして手袋の代わりにこの分野の覇者となるのが、「マジックハンド」でしょう。

マジックハンドというと、おもちゃのようなものを連想しがちですが、もっと実用的でハイテクなものが活躍するに違いありません。肩に取り付けて本来の手の代わりに作業できるようなデザインのものが主流となります。操作は「つかめ」「持ち上げろ」「降ろせ」などのコマンドを直接発声することで行います。

手を保護しなければならない作業は全てマジックハンドを使用することが一般的となるでしょう。建設現場や調理、家庭での水仕事など市場はとてつもなく巨大で、プロのみならず一般の需要も大きいため、安価でなければなりません。

そしてこの分野で大躍進するのが日本のメーカーです。音声コマンドの「つかめ」がそのまま商品名となり、「カラオケ」と同様、世界共通語となるのです。

がんばれ、日本。

ペインティング

オシャレな手袋で自身の魅力を引き立てる、あるいは白手袋に代表される儀礼用としての手袋にとって変わるのが、「ペインティング」でしょう。

その名の通り、肌に直接色を塗ったり、模様もしくは絵などを描いて、手を装飾する方法です。ソフトなタトゥーといった趣ですが、こちらは消すことができるのです。ただし年齢制限が課せられることになりそうです。

手袋と違って、夏でも手を装飾できる点が大きな特徴と言えるでしょう。ペインティング専門のデザイナーという職業が成り立つかもしれません。

子供たちの憧れの職業になりそうですね。

でもやっぱり手袋が…

最後に手袋の「片っぽ無くしちゃったけどどうしよう」問題についても少しだけ考えていきます。

左右違う手袋をするというのはいかがでしょうか?

やってみたら結構おしゃれかもしれません。どうでしょうか?

まさケロンのひとこと

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筆者情報

言祝(kotoho)

映画オタク。日課は読書。最近は料理にハマっています。座右の銘は「好奇心を失ったら、そこで終わり」