春分の日って何?って小学生に聞かれたら、何と答えますか?
って答える人、多くありませんか?
理科の時間にそう習ったし、天気予報見ててもそう言ってるし・・・。
しかし、それ嘘なんです。
本当は昼の方が長いんです。
信じられない人は、ぜひ日の出と日の入りの時刻を調べてみてください。
日本全国、どこも全て、微妙に昼間が長くなっています。
なんでなんで??? 真相はどういうことなのでしょうか・・・・。
小学生の理科の時間に習ったこと
太陽とその周りをまわる地球の図の説明
とりあえず、春分の日ってどういうものか、もう一度習ったことを思いだしてみましょう。
真ん中に太陽があって、地軸を傾けた地球がその周りをまわっている図で説明してもらいませんでしたか?
地球の北側が一番太陽に向かって傾く時が夏至、南側が一番太陽に向かって傾く時が冬至、傾きの方向が太陽のある方角に対して垂直になる時が
春分・秋分、でしたね。
春分の日の定義に昼夜の時間は関係ない?
春分・秋分の日の定義は、太陽と地球の位置をもう少し難しい言葉で説明したものです。
確かに昼夜の時間が同じになることについては、派生する現象として説明されますが、定義として決められてはいませんでした。
しかし、地軸が太陽に対して傾いておらず、地球のどこにいても真東から太陽が昇って真西に沈むのならば、やはり昼夜の時間が同じになって当然なのではないでしょうか?
どうして昼のほうが長くなる?
「昼」と「夜」の決め方に落とし穴がある
謎の鍵は、
日の出 日の入り
の時間の決め方にあります。
太陽の位置は今どこか?を示す時は、太陽の中心点がある位地で表します。
が、
時刻は、太陽の中心が真東・真西にある瞬間を示すものではありません。
日の出・日の入りは、太陽の円の端っこが水平線から見え隠れする時刻で表されます。
そして、日の出から日の入りまでが『昼間』とされます。
つまり、太陽の中心点から円の端っこまで移動する時間の分、朝も夜も昼間が長くなってしまうわけです。
昼を長くしてしまう二つ目の理由
もし日の出・日の入りが太陽の中心点の通過時刻で示されるなら、昼夜の長さは同じになるのでしょうか?
実は「かなり」同じになりますが「全く」同じにはなりません。
昼を長くする理由は、もう一つありました。
地球の大気が光を屈折させることは皆さんご存知ですね。
虹が見えるのも、夕焼けが赤いのも、光が屈折して見えるせいです。
この屈折のせいで、水平線近くの物はだいたい太陽1個分ほど浮いて見えるそうです。
実際の太陽は水平線の下にあるのに、水平線の上に出ている太陽が見えてしまう瞬間が発生するのです。
その分日の出は早く見え、日の入りは遅くなります。
そんなこんなにより、春分の日・秋分の日は、昼のほうが長くなるわけです。
実際に同じ時間になるのは、春分の日の3、4日前、秋分の日の3、4日後です。
とはいえ、子どもに説明するときは、そこまで突っ込んでもややこしくなるだけなので、
でもいいのかもしれません。
それにしても、天気予報のいうことを100%信用してはいけませんね。
春分の日と秋分の日は、昼のほうが長いって初めて知ったわ!
ひとつ頭よくなったでぇ~