富士通がレタス?
低カリウムレタス
富士通がレタスの出荷を始めます。
いいえ、違います。
れっきとしたレタス、サンドイッチなどに使われる正真正銘の野菜であるレタスです。
富士通といえば主力商品は野菜とはほど遠いパソコンやスマホなどのハイテク商品で有名です。
そのような企業がなぜレタスなのでしょうか?
詳しいことは後述します。
富士通が出荷を始めるレタスは
低カリウムレタス。
カリウムの摂取制限のある透析患者や腎臓病患者でも食べることができる種類のものです。
販売価格は2株90グラムで
450~500円
を予定しています。
富士通はこのレタスで2014年度は1億5000万、2016年度は4億円の売り上げを目指しています。
半導体工場を転用
半導体事業の低迷が課題となっている日本のハイテク産業界ですが、富士通も同様の問題に直面しています。
そのため福島県会津若松市にある半導体工場も規模縮小を余儀なくされました。
そこで富士通が考えたのは工場の一部を植物工場に転用するという施策。
半導体工場といえばクリーンルームの環境が整っています。
雑菌の少ないこの環境は野菜作りに適していることが転用のきっかけとなったのかもしれません。
昨年10月から種まき、育苗、収穫まで行い、出荷体制が整ったことから今回の出荷開始となりました。
順次全国販売予定
まずは地元で
まずは地元、会津若松市の病院や観光施設、生活協同組合などを通じて販売を始めるとのことです。
今後は全国の医療機関などを中心に規模を拡大させていく予定です。
一般消費者への販売も視野に入れているとのことです。
キレイヤサイシリーズ
と名付けられたこのレタス、今後はトマトや葉野菜なども栽培し、販売する品目を増やしていきたいという意向を富士通は示しています。
低カリウムレタスは苦みが少なく、長期間鮮度が保てるという特徴を持っているそうです。
しかもクリーンルームで栽培したのですから、きっと美味しいに違いありません。
富士通にとっては半導体事業は縮小を余儀なくされたけれども、野菜栽培で好評を得ることができれば大きな利益につながります。
半導体工場を野菜工場に転用するという発想も大胆かつ的を得た選択です。
一般販売されるようになればそれなりに話題になる可能性もあります。
実際に発売されたら筆者も食べてみたいと思っています。
半導体工場でレタスを作るって、凄い発想やな!
成功することを祈ってるよぉ~