スーパー給食
おかわり続出。有名料理人が参加
東京都足立区は小・中学校で提供する給食に力を入れています。
有名シェフを呼んで給食を調理してもらうという全国的にみても珍しい取り組みを行っています。
冒頭のコメントはその給食を食べた子供たちの感想。
給食といえば栄養面こそしっかり管理されているものの、味はあまり重視されないようなイメージがあります。
ましてや有名シェフが調理に関わるなんてあり得ないことです。
なぜ足立区は給食を重視しているのでしょうか。
平成20年の調査で給食の食べ残しが小学校で平均9パーセント、中学校では平均14パーセントと報告されました。
せっかくの給食も全部食べてもらわなければ意味がないと考えた足立区はもっとおいしく食べてもらうための取り組みを始めました。
子供たちの好きなものだけをメニュー化したり、贅沢をさせるというものではなく、食材から自然の恵みを感じたり、作ってくれた人たちへの感謝の気持ちを感じてほしいという願いも込められているそうです。
マスコミも取り上げた。レシピ本も発売
この取り組みは全国的にも有名になりました。
テレビ局などのマスコミで何度も取り上げられ紹介されています。
また、レシピ本も発売されています。
足立区役所の中にあるレストランでは毎日限定で給食と同じメニューを食べることができるそうですが、すぐ完売してしまうほどの人気ぶり。
給食がここまで注目を浴びるということはこれまでなかったのではないでしょうか。
みんなでおいしい給食を食べることで食ということについて学ぶという環境を提供してもらえた足立区の子供たちは本当に幸せだと思います。
給食の思い出
好き嫌いは許しません
筆者が子供の頃は給食といえば、あまりおいしくないものの代名詞でした。
パンがメインで牛乳とおかずという構成で、筆者は牛乳が大嫌いでしたし、比較的好き嫌いが多い子供でした。
いまはアレルギーなどに配慮して無理強いはさせないと聞いていますが、当時は給食は残さず食べるというのが大前提でした。
担任の先生が特に厳しかったのかもしれませんが、筆者は好き嫌いが多いため、大変苦労しました。
全部食べ終わるまで食器を片づけることが許されなかったのです。
午後の授業が始まってみんなが勉強している中で筆者だけが食器を前にして、嫌いな食べ物と格闘しているといったことが連日続きました。
良い思い出がない
そのために筆者個人としては給食には良い思い出がありません。
給食というのは基本的には教育の一環です。
嫌いなものを努力して食べることができるようにするというのも大切なことなので、当時のことを批判するつもりは毛頭ありません。
足立区の取り組みもおなじ理念が根本となっていると筆者は考えます。
ただし筆者が子供の頃と違うのは、おいしい給食を食べることによって、命をはぐくむこと、ちょっと難しい表現になりますが動物や植物などの命をもらって成長しているということや、一生懸命給食を調理してくれた人たちに感謝する気持ちを学ぼうということなのでしょう。
教育といえばともすれば知識を得ることが最優先されてしまいがちですが、こういった心で学ぶという姿勢は大事にしたいと思いますし、これからの社会を支える子供たちにとってはとても大切なことだと筆者は感じています。
心を豊かに
だから、足立区の
おいしい給食
プロジェクトは好感が持てます。
子供たちの心を豊かにする一つの方法だと思います。
給食がおいしいのであれば残さず食べる傾向が強くなります。
嫌いなものにも挑戦する心の余裕が生まれます。
こんなおいしいものを食べさせてくれてありがとう、なんて感じてもらえれば素晴らしいことだと思いませんか。
時代は変わりましたね。
有名シェフが調理した給食なんて筆者も是非味わってみたいと思います。
まさケロンは、給食で出るトマトが嫌いやったわ・・・
でも、残さんと全部食べとったで!