祇園祭、時代祭とともに京都三大祭りのひとつとなっている
葵祭(あおいまつり)
毎年5月15日に開催されているこのお祭り、下鴨・上賀茂の両神社の例祭となっているため賀茂祭とも言われています。
ちなみに、祇園祭は7月1日から1ヶ月にわたって行われるとてもめずらしい長い祭りで、時代祭は、10月15日から23日まで行われます。
今回は、この京都三大祭りの中のひとつ、日本で行われている祭りの中でも、王朝風俗の伝統が残されている数少ない祭りとして知られる「葵祭」についてご紹介いたします。
葵祭りの由来
下鴨神社と上賀茂神社の例祭で、平安時代から国家的な行事として行われてきたお祭りです。
平安中期の貴族たちは「祭り」というとこの「葵祭」のことを指していたといわれますので、このお祭りが当時からどれくらい根付いていたかが想像できますよね。
祭りの由来は今から1400年程前、悪天候が続き五穀が実らない時期が続いたので、4月に祭礼を行い馬に鈴をかけ、人は猪頭をかぶって駆競(かけくらべ)をしたところ、風雨はおさまり五穀が豊かに実って国が安泰になったという言い伝えがあります。
駆競(かけくらべ)とは、走ってはやさを競いあうこと。
この名残は現在の祭りの中にみることができます。
葵祭のみどころ
なんといってもほかではなかなかみることのできない行事は必見です。
行事は大きくふたつにわかれます。
ひとつは、由来ともなっているかけくらべに関する神事。
- やぶさめ神事
- 競馬会神事(くらべうまえじんじ)
などがそれにあたります。
馬を走らせながら的確に的を射抜く高度な技術が必要とされるため、毎年人気の行事のひとつとなっています。
そして、メインとも言える行列は雅な雰囲気満載で行われます。
平安の時代にさかのぼったかのような風流で優雅な行列はこの京都の葵祭の最大の特徴です。
平安貴族そのままの姿で列をつくり、京都御所を出発します。
500名以上もの人が行列をなす様はここでしか感じることのできない静かな感動を呼びます。
行列は、午前10時半ごろ京都御所を出発し上賀茂神社に到着する午後3時半ごろまで続きます。
葵祭を楽しむポイント
毎年2万人以上の観光客が訪れる葵祭。
ボーッとしていると観光客の多さに参ってしまい肝心の行列や行事が見学できなかったということになりかねません。
ですので、あらかじめ行列はどこで見るか、何時にどこにいればいいか、場所取りはどうすればよいかなどの計画を立てることが大切です。
有料でしか見る事のできない神事もありますが、無料でも十分に楽しめます。
そのためにも、事前の下調べと計画をきちんと立てましょうね。
葵祭は一回見に行ったことあるわぁ~
人の多さが半端やなくて、酔ってしまったわ・・・