「さとり世代」という言葉が注目を集めています
さとり世代
最近の若者の一部を指す言葉です。
以下のような特徴を持っています。
- 物を買わない
- 酒も飲まない
- もちろんタバコなんか吸わない
- 恋愛に対しても面倒だから興味が無い
- 車なんか必要ない
- 何かを買うにしても徹底的にコストパフォーマンス、つまり値段の安さを追求する。
- ブランド品なんて全く興味が無い
まるで僧侶のように欲がない、悟りを開いたかのようなその様子を表して「さとり世代」と呼ばれています。
「さとり世代」といわれている若者たちは1980年代の後半に生まれています。
バブルが崩壊した後の不況をむかえた時代です。景気の悪い時代に生まれ育った「さとり世代」が消費に興味がない、という傾向を持つのも決して無理もないことだと思います。
「ゆとり世代」という言葉があります。これは俗にいう「ゆとり教育」を受けて育った世代を指します。この言葉は少し相手を見下したようなニュアンスが含まれます。
そんな使い方をされてきた言葉であることは否定出来ないでしょう。
「さとり世代」もやはり少し相手を見下したニュアンスで使われている傾向が強いと思われます。
「さとり世代」という言葉、その言葉で表現される若者たちのことについて社会の反応を見てみると2つに分かれているようです。
「さとり世代」に眉をひそめる大人たち
「さとり世代」肯定派(さとり世代そのものの若者たち)
何かの本で読んだのですが、古代遺跡の壁画に描かれた文字を何年もかけて解読したら、「まったく最近の若者達は…」と書かれていたという話を思い出しました。
「さとり世代」の考え方のひとつに次のような特徴があります。
「海外旅行? 興味ない。だって大都市なら日本と生活環境は大きな差はないでしょう。学ぶべきものはないよ。せいぜい違いといったら風景が違うだけ」
ちょっとこの考えには違和感を覚えます。文化や価値観も異なるのです。そういった異なるものと触れることで得るものは大きいと思うのです。
でも、これは「さとり世代」の若者たちのせいではないと思います。
彼らがある意味このように諦めの価値観を持ってしまうような環境を作ったのはいまの大人だと私は思うのです。
大人たちの責任、とまでは言うつもりはありませんが、「さとり世代」を育ててきたのは間違いなく大人たちです。
そして世代的にはその大人たちに属する私はちょっと複雑な思いに駆られています。
ちょっと説教じみてきましたね。
悟りなんて人間が一生かかっても得ることは出来ません。自分に限界を作らずに可能性を広げていくことが「さとり世代」だけでなく大人にも必要なことだと思います。
他の人の考えを取り入れるのは良えことやで!
さとり世代の人の考えを参考にするとためになりそうやなぁ~