低価格で提供
一般的な価格の約半額
低価格で宇宙葬を提供する米国のベンチャー企業が、
今年10月に初の打ち上げを行うことを発表
しました。
元NASAの技術者が中心となって運用しているエリジウムスペース社は通常の半額に近い
199ドル(約20万円)
という破格の料金で宇宙葬を提供している会社です。
昨年10月に日本からの依頼も受付を開始し、話題となっていましたが、ついに同社としては初の宇宙葬のためのロケット打ち上げが実現することになったそうです。
宇宙葬とは
当然費用は高額になりますが、「エリジウムスペース社」は他の商用・科学衛星に遺骨を相乗りさせる方法で低価格を実現。
サービス開始当初から注目を集めていました。
10月に初の打ち上げ予定
同社初の打ち上げで宇宙に運ばれる遺骨は50~100人程度。
約4割が日本人だとのことです。
ちなみにエリジウムスペース社では生前予約は受け付けておらず、現状では遺族からの申し込みに対してのみ、受付を行っているそうです。
これまで日本では遺骨は墓地や霊園におさめるのが習わしとされてきました。
ところが最近になって海などに散骨する自然葬の需要が増えてきており、葬儀社の中にはそのような自然葬を請け負う会社も増えてきています。
宇宙葬に話を戻すと、世界初の宇宙葬は1997年に実施されています。
米国の人気SFドラマシリーズ、スター・トレックの生みの親、
ジーン・ローデンベリー氏
ら24人の遺骨がロケットで軌道上に打ち上げられたのです。
これまでに宇宙に旅立った人の数は約600人にのぼると見られています。
「エリジウムスペース社」が提供する宇宙葬では遺骨を載せた衛星は軌道上を数ヶ月間周回した後、大気圏に突入し燃え尽きます。
遺族はそれまでの間に、いま遺骨がどこにあるのかを専用のアプリを使ってスマートフォンで確認することもできるのだそうです。
宇宙葬は違法
厳密にいえば法に触れる
さて、
一般的に考えて遺骨というものを自由に「まく」ことが認められているとは考えにくいと筆者は思います。
ウエブ上の記事などによると、埋葬については
墓地、埋葬等に関する法律
というものがあり、これには
と定められているそうです。
つまり宇宙葬もふくめた自然葬は法に触れるということになります。
厳密にいえば墓地として指定された場所以外に遺骨をまくと、遺骨遺棄罪に問われることになるのです。
節度を守れば可
しかしながら、先に述べたように自然葬を望む声も増えてきているのは事実。
そのため法務省も
との解釈をとっているそうです。
ですのであくまでも節度をまもるのであれば、法に触れるようなことにはならないそうです。
今回紹介した宇宙葬も、この観点から考えれば節度を保った葬送の一つと言えるのではないでしょうか。
最近は、自然葬を臨む人が増えてきてるんやねぇ~
まさケロンは、家族とおんなじお墓に入りたいな!