今ブルった?
今揺れてない?
「今、揺れてない?」
東日本大震災後、こんな会話が頻繁に行われていませんでしたか?
あの地震があってからしばらくは大きなものや微弱なものまで余震が続きましたよね。
日本人が地震に対して敏感になっていた時期です。
度重なる余震のためなのかも知れませんが、筆者はしょっちゅう
「地震?揺れてない?」
とびくびくしていました。
そういえば「地震酔い」という現象もありましたね。
さて、地震といえば振動、振動といえば携帯などのマナーモード時のバイブ。
俗に言う、
「ブルった」
というやつ。
皆さん、「幻想振動症候群」ってご存じですか?
別名
ファントムバイブレーションシンドローム
ともよばれています。
なんとなく想像がつくのではないでしょうか?
携帯やスマホの着信に敏感になりすぎたために、ブルっていないのにブルったと錯覚してしまう症状のことだそうですよ。
今ブルわなかった?
「あれ、着信あったかな?」
「確かに今ブルったような気がする」
ポケットからスマホを取り出して確認すると、メールは届いていないし、着信もない。
なんだ、気のせいか、と思いスマホをポケットにしまう。
するとしばらくして、またブルったような気がする。
確認してみるとメールも着信もない。
幻想振動症候群とは簡単にいえばこんな症状です。
思い当たる人、多いのではないでしょうか?
特にビジネスにスマホや携帯を活用している人にとってはメールや着信は内容によっては即チェックしなければならないため過敏に反応しがちになりますよね。
筆者は以前Andoroidスマホを使っていて、かなりの確率で幻想振動症候群でした。
でもこれには理由があります。
筆者使用のスマホのバイブが弱かったんです。
振動を最大に設定して、尻ポケットに入れていてもぜんぜん気がつかないことが多かったんです。
そのために着信に敏感になってしまい、頻繁にチェックするようになってしまいました。
iPhoneに変えてからはしっかりとバイブを感じることが出来るようになったため、ブルったような気がすることはなくなりましたよ。
緊張イコールバイブ
ストレスが高じると間違えやすい
幻想振動症候群の発生するメカニズムですが、「脳」が関係しています。
↓
ドキッとする
↓
緊張する
というつながりが脳の中でできあがり、軽く緊張しただけでブルったように感じてしまうためにこの現象が起きるとのこと。
緊張だけでなく心が不安定だったり、ストレスが高じても間違えやすくなるそうですよ。
筆者は職場で業務用のPHSを持たされています。
一度着信に気がつかず、上司に厳しく注意されたことがあり、これ以降本当は着信していないのに着信しているような気がして何度もディスプレイをチェックするようになってしまいました。
これなども幻想振動症候群の典型的な要因であるような気がしますね。
30分ルール
余談ですが携帯やスマホを使っている子供たちの間では
30分ルール
という暗黙のルールがあるそうなんです。
というルールです。
返信が届くのに30分かかると、85パーセントの子供が
「遅い」
と感じるそうですよ。
メールを送ったのに返事が届かない。そんな感覚から着信に過敏になっていると幻想振動症候群におちいってしまうこともあるようです。
ひどいときには鬱の一歩手前までいってしまうこともあるそうで、笑い話ではすまされない部分もあります。
「心の余裕」って大切なんですね。
おまけ:キュウソネコカミー「ファントムバイブレーション」
なんか、カッコいい名前やな!
でも、心に余裕が無いと発症してしまうんやでぇ~
何をするにも、余裕を持って行動せなアカンで!